ミズノから、フィッティングツールに関するアナウンス。「進化した専用ツール導入で“No.1フィッティングカンパニー”を目指し、世界で唯一のフィッティングツール『SET OPTIMIZER』の運用を12月23日から全国のミズノゴルフカスタムフィッティングショップ451店舗で開始します」と、同社広報。
「2017年にフィッティングツール『シャフトオプティマイザー3D』を導入してから日本国内で25万件、全世界では60万件以上のフィッティングデータを蓄積し、精度の向上や新商品開発のために活用しており、今回新たに単一機器で3種類のクラブのシャフトの動きとスイング挙動を計測できる、世界で唯一のフィッティングツール『SET OPTIMIZER』を導入します。ドライバーからアイアン、ウェッジまでそれぞれのクラブを“セット”でフィッティングし、これまで以上に一人一人に最適なクラブを提案することを目指して、日本国内で先行して運用を開始します」(同)
「3球打てば全てが分かる」をコンセプトに、セイコーエプソンとの協業で進めてきたツールは今回35gも軽量化し、新たに「ローテーション率」という評価項目を追加。リストターンにシャフトの挙動を加えた数字で、主にヘッド選びにおいて従来より説得力を増す説明が得られるとのこと。
■軽量化で確かに振りやすい!
ドライバーフィッティングの運用は来年2月からのため、残念ながら未確認だが、アイアンとウェッジで記者も試すことができた。確かに35gもの軽量化で振りやすく、ウェッジは30ヤードの基本の打ち方での計測で、速く振らないため重さも全く気にならなかった。
新たに加わった「ローテーション率」に注目すると、アイアンでは平均値が「0.9くらい」のところ、記者の場合「1.0」の値で平均より少し多め。そして、開閉が減るウェッジは平均値が「0.7」のところ記者は「0.43」と少なめに出た。ただ、従来からのクラブパス&フェーストゥパスを中心に推奨ヘッドが選ばれるため「ローテーション率」は来年のドライバーでより効いてくるイメージだろうか。
同社のフィッターによれば、まだサンプルは少ないものの契約男子選手の「ローテーション率」では「武藤俊憲プロが少なめで小林正則プロは多め」とのこと。また、ドローが持ち球だからといってローテーション率の値が多いわけではなく「ドローヒッターの手嶋多一プロはインアウトの軌道は強いですが、ローテーション率はかなり少なめです」とのこと。
北米では2400店以上が『シャフトオプティマイザー3D』という前作のツールを導入し、他社のアイアンシャフトを選ぶ際にも使われるなど、最も優れたツールとして一般的な存在になっている。待望のドライバー用ふくめ、セットで選べる『セットオプティマイザー』はさらなる優れものとして導入店舗を増やしそうだ。
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