 
		<樋口久子 三菱電機レディス 事前情報◇30日◇武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)◇6690ヤード・パー72>
米ツアーを主戦場とする渋野日向子にとって、今大会は国内4連戦の最終戦となる。30日はプロアマ戦で最終調整を行った。4年前に自身最後の優勝を飾った地で、「集大成」として復調へのきっかけをつかみにいく。
			今季は米ツアー22試合に出場して12試合で予選落ち。「全米女子オープン」の7位タイが唯一のトップ10入りで、ポイントランキングは104位。現在開催中のアジアシリーズには出場できず、残された試合は11月の「アニカ・ドリブン by ゲインブリッジ at ペリカン」(フロリダ州)のみとなる見込みだ。
この1カ月の過ごし方については、いくつか選択肢があったという。「試合でしかできないこと、感じられないこともたくさんある。天秤にかけました」。1カ月間練習だけに集中するか、推薦で試合に出場するか。熟考の末、「4試合続けて出場して、少しでも成功体験を自信の少ない自分に落とし込みたいと思った」と、国内ツアー参戦を決めた。
「4試合連続で予選落ちして、心をやられてフロリダに向かう可能性も考えていましたけど、休むよりは後悔しないと思った」と最悪のケースを想定しながらも、実戦を重視した。
ここまでの3試合は「スタンレーレディスホンダ」が予選落ち、2戦目の「富士通レディース」は初日単独首位で滑り出したが40位タイ。3戦目の「マスターズGCレディス」は47位タイだった。
前戦終了後は「頭を抱えちゃうぐらいボロボロ」とこぼしていたが、それでも収穫はあった。「スタンレーはスタートダッシュに失敗して、富士通は初日なんかやっちゃって(笑)、そこからは平凡。でも、この3試合で色々と発見したものがあるので、それをこの3日間通して出しきれるか(が大事)。集大成になる。プレッシャーをかけすぎず、一番は楽しんでやること。そこを大事にしたい」と言葉に力を込める。
2021年に優勝した思い出の地。22年以来3年ぶりの出場となる。「4年っていうと、『そんなに経った?』って感じですけど。あっという間に月日が流れていくんだな、とは感じています」。
20年大会では予選落ちだったが、翌年に優勝、22年も9位タイと相性の良さを見せている。「(21年大会は)いいイメージを持ってプレーしていないはず。地に足をつけてやっていたんだろうなと思う。今も優勝のいいイメージを持ちながら、この4年で経験した部分があるので、また違った思考になったりはすると思うけど、目の前のことに集中してできたらいいなと思います」。
再び笑顔を取り戻すために。集大成の舞台で地に足をつけながら戦う。(文・小高拓)
 
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