<ハンファ・ライフプラス・インターナショナルクラウン 最終日◇26日◇ニューコリアCC(韓国)◇6525ヤード・パー72>
山下美夢有、竹田麗央、西郷真央、古江彩佳の“最強ジャパン”は、表彰台に上がることができなかった。準決勝は米国を相手に1勝2敗、3位決定戦では世界選抜に1勝2敗で敗戦。4位で国別対抗戦を終えた。
4人の中で唯一2大会連続出場の古江彩佳がキャプテンとなり、日の丸を背負って力を合わせた。3位決定戦では準決勝から配置を変更し、古江と竹田がシングルス、山下&西郷がダブルス(フォアサム:1つのボールを交互に打つ)で出陣した。
古江は「美夢有が『フォアサムに行きたい、調子がそんなに良くない』と訴えてくれた。飛ぶし、バーディが獲りやすいプレースタイルの麗央ちゃんには(シングルスに)残ってもらった」と、その意図を説明。それぞれの好プレーが随所に光ったが、最後は今年新設のチームに敗れた。
古江と戦ったチャーリー・ハル(イングランド)は、取りも取ったり6バーディ。前半を5DOWNで折り返す厳しい状況に追い込まれ、4&3で敗れた。「圧倒的にやられました。自分自身、プレーとしてはそんなに悪くなかったと思いたいけれど、もう少し食らいつきたかった」。
リディア・コ(ニュージーランド)と戦った竹田はチャンスを量産するも、パッティングに苦戦した。3位決定戦、準決勝でともに敗れ、「私もついていく感じで、なるべく差が離れないようにしていた。ショットはすごくチャンスについてたけど、全然パターが決まらなかった。2つとも負けてしまったので、チームに貢献できなくて申し訳ない」と悔しがった。
ただ、ダブルスでは準決勝、3位決定戦ともに勝利。特に世界選抜戦での山下&西郷ペアは、ブルックス・ヘンダーソン(カナダ)&シュ・ウェイリン(台湾)に4&3で圧勝した。
「お互いにいいショット、いいパットを決めて、すごくいい雰囲気で回れた」と山下が言えば、西郷も「すごく楽しんでプレーできた。結果うんぬんよりも、キャディもサポートチームも含めて、みんなで一致団結できたことが評価できる」と笑顔を見せた。
2年に1度行われる国別対抗戦は、今回で5度目の開催。日本のお隣・韓国での開催とあって、日本からも多くのファンが応援にかけつけた。最強ジャパンはこの4日間で5ラウンドを完走し、日の丸の存在をさらに印象づけた1週間にもなった。
「色々なゴルフの話とかもできたので、濃い4日間でした。応援もすごく力になりました」(山下)、「これからバラバラで一人ずつの戦いになるけれど、みんなこれからも全力でプレーするので、引き続き応援してください」(西郷)と最後はファンに感謝し、4人は笑顔でコースを後にした。(文・笠井あかり)
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