怪鳥かよ… 「折りたたみ主翼のプロペラ超いっぱい旅客機」なぜ”型破り”設計に? その圧倒的なメリットとは

エリシアンでは、2033年の実用化を目指し、ユニークな形状を持つ90人旅客機「E9X」の開発を進めています。そのルックスの最大の特徴は「8発プロペラ」による推進を行うということです。実用化されているプロペラ機は、エンジン数は一般的に多くとも4発です。なぜこのような配置をしているのでしょうか。

実用化は2033年の計画

 オランダのスタートアップ企業・エリシアンでは、2033年の実用化を目指し、ユニークな形状を持つ90人旅客機「E9X」の開発を進めています。そのルックスの最大の特徴は「8発プロペラ」による推進を行うということです。実用化されているプロペラ機は、エンジン数は一般的に多くとも4発です。なぜこのような配置をしているのでしょうか。

 この「E9X」のエンジン配置は、いわゆる分散推進というものだそうで、出力の小さい推進装置を多めに配備することで、離着陸能力の向上・騒音抑制といった効果も期待できるとされています。機体サイズは、国内の航空会社でも多く運用されている「ボーイング737」と同程度とのこと。最大800kmの航続距離を持ち、主翼は折りたたみ式でバッテリーが内蔵されています。

 また、これらの推進装置は現行のジェット燃料ではなく「バッテリー電気式」のものを用いることも特徴です。このことで燃料・メンテナンスコストを減らすほか、航空機運航でのCO2排出量を実質ゼロとする「ゼロエミッション」を達成できるとしています。

 同社によると「将来的には航続距離が1000kmとすることで、経由便で最大2000km離れた就航地をカバーできる」としています。

 なお、エリシアンは2025年10月、地域航空機リース会社のトゥルーノールド社と協力協定を結び、2社はE9Xのファイナンスと航空機リースに関する重要なトピックについて提携を図るとしています。

 

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