世界最大級の「空飛ぶおしり」軍用向けの契約成立!?“ケッ作機体”になるか!? 民間以外で評価された理由とは

ハイブリッド・エア・ビークルズは2025年10月23日、軍事市場向けとして初めてハイブリッド飛行船「エアランダー10(Airlander 10)」の契約が成立したと発表しました。

上空を監視する尻に!?

 ハイブリッド・エア・ビークルズは2025年10月23日、軍事市場向けとして初めてハイブリッド飛行船「エアランダー10(Airlander 10)」の契約が成立したと発表しました。

 どの国の契約かは明らかにされていないものの、納入予定の軍用機は3機で、すでに締結されている20億ドル規模の民間市場向け契約に続くものとされています。

 エアランダー10の全長は約92mで、民間航空機としては最大級のサイズです。ヘリウムを使用して浮上する飛行船型の航空機で、高い生存性を備え、最大5日間連続で空中に滞空可能。巡航速度は約150km/hと低速ながら、航続距離はおよそ4000海里(約7400km)に達し、平坦な地形や水上を含むさまざまな場所から運用できます。

 もともと民間用途として設計されていますが、メーカーによれば顧客の要件に応じて改修が可能であり、変化の激しい軍事市場のニーズにも柔軟に対応できるとしています。

 具体的には、多分野センサーを搭載してISR(情報・監視・偵察)任務を行うほか、敵対勢力による攻撃や大規模災害などでインフラが寸断された際の人員・物資・装備の輸送、さらには軍用ドローンの搭載・投下・回収なども想定されています。場所を選ばず長時間・長距離の運用が可能な同機は、こうした任務に適した新しいタイプの軍用機といえます。

 ちなみに、エアランダー10はその独特な外見でもしばしば話題になっています。機首部分から見ると、角度によっては“お尻”のように見えることから、海外では「空飛ぶおしり」といったニックネームも存在するほどです。

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