
バイエルンに所属するイングランド代表FWハリー・ケインが、驚異的なペースで得点を量産し続けている。
バイエルンは22日、チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第3節でクラブ・ブルッヘをホームに迎えた。試合は序盤の5分、U-17ドイツ代表MFレナート・カールの鮮やかなミドルシュートで均衡を破ると、続く14分にはオーストリア代表MFコンラート・ライマーからの折り返しをケインが押し込んでリードを広げる。その後もコロンビア代表FWルイス・ディアス、セネガル代表FWニコラス・ジャクソンが得点を重ね、試合は4-0でタイムアップ。バイエルンがCLで3連勝を飾るとともに、今季公式戦12戦目にして未だ全勝を維持した。
同試合の2点目を奪ったケインは、バイエルンでの今季公式戦出場12試合目にして、シーズンの公式戦通算ゴール数が「20」に到達。内訳は、ブンデスリーガで12得点(7試合出場)、DFBポカールで2得点(1試合出場)、DFLスーパーカップで1得点(1試合出場)、CLで5得点(3試合出場)となっている。今季、ケインが得点を記録していないバイエルンの試合は、8月30日に行われたブンデスリーガ第2節のアウクスブルク戦(○3-2)のみだ。
データサイト『Opta』によると、このケインの得点ペースは、近年のフットボールシーンを代表する“2大巨頭”をも上回るようだ。アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(現所属:インテル・マイアミ)は、バルセロナに所属時に3度、シーズン開幕から17試合で20ゴールを記録しており、これがメッシ個人の最速ペース。同時に、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(現所属:アル・ナスル)は、レアル・マドリード在籍時の2014-15シーズンに開幕13試合で20ゴールという驚異的な数字を刻んだが、今回のケインは1試合少ない試合数で20ゴールを達成した。
ちなみに、メッシはバルセロナ在籍時の2011-12シーズンに公式戦60試合の出場で73ゴール、C・ロナウドはレアル・マドリード在籍時の2014-15シーズンに公式戦54試合の出場で61ゴールと、いずれも偉大という言葉では形容し難いような数字を残してきた。果たして、ケインはこのペースで得点を量産し、彼らの残した記録に近付く、もしくは上回るシーズンとすることができるだろうか。
【ハイライト動画】バイエルンがクラブ・ブルッヘを4発粉砕