
オーストラリア国防省は2025年10月20日、中国人民解放軍空軍の戦闘機が自国空軍の哨戒機に対して“プロ意識に欠ける”行為を行ったとして、中国政府に懸念を表明しました。
南シナ海で度々行われる挑発行為?
オーストラリア国防省は2025年10月20日、中国人民解放軍空軍の戦闘機が自国空軍の哨戒機に対して“プロ意識に欠ける”行為を行ったとして、中国政府に懸念を表明しました。
10月19日、南シナ海で海洋監視パトロールを実施していたオーストラリア空軍のP-8A「ポセイドン」哨戒機が、中国人民解放軍空軍のSu-35戦闘機とみられる機体から、極めて至近距離でフレア(赤外線誘導ミサイルの妨害に用いる発熱体)を発射されるという事案が発生しました。
P-8Aに損傷はなく、乗員にもケガはありませんでしたが、オーストラリア国防省は「安全性に欠け、プロ意識を著しく欠いた行為だ」として、中国側の対応を強く批判しています。
問題が発生した空域は国際空域であり、哨戒任務も国際法に基づく正当な活動だったとオーストラリア側は説明。中国空軍に対し「軍用機の運用は、安全かつ専門的な方法で行うべきであり、すべての海洋に関する主張は国連海洋法条約に則るべきだ」と訴えました。
こうした中国軍機による挑発的な行動は、国際空域で繰り返し確認されています。2023年10月には、アメリカ国防総省(現:戦争省)が、これまで機密扱いだった中国軍機によるアメリカ空軍機への異常接近の事例を示す映像や画像を多数公開し、強い遺憾の意を表明したこともあります。
【き、危険すぎ…】オーストラリア機の目の前でフレアをまく中国戦闘機(画像)