事業用車も「ハイブリッド」 機関車の代わりに「新型気動車」導入 JR西で初

JR西日本は2025年10月22日、新型の事業用車およびバラスト散布車を導入すると発表しました。古い機関車などを置き換えます。

機関車じゃないよ「気動車」

 JR西日本は2025年10月22日、新型の事業用車およびバラスト散布車を導入すると発表しました。回送列車の牽引や車両の入換作業に使用している機関車、およびバラスト輸送・散布作業に国鉄時代から使用している貨車を置き換えます。

 機関車の代わりは、ハイブリッド方式の「電気式気動車」8両です。新型バラスト散布車は12両(4両3編成)を導入します。

 電気式気動車は、ディーゼルエンジンと発電機で発電した電力とバッテリーアシストにより、モーターを駆動して走行します。電車と気動車のシステム共通化による車両メンテナンスの効率化が、ハイブリッド式による燃費向上も期待できるそうです。ハイブリッド方式の事業用車はJR西日本では初導入となります。

 また、車両先頭部に衝撃吸収構造を採用するほか、運転士が意識を失うなど運転操作を継続できなくなった際に自動的に列車を停止させる「EB-N装置」を採用し、安全性を向上させるといいます。

 このほか、事業用車を気動車とすることで「従来の機関車・貨車扱いを解消することで運用効率の改善が期待できます」とのこと。他社でも事業用に使用していた機関車が廃止される傾向がありますが、JR西日本でもその方針を鮮明にしました。

 導入は2027年春以降に順次。燃費向上効果などは今後検証されます。なお、一部車両についてはグループ会社である嵯峨野観光鉄道(嵯峨野トロッコ)の予備機として使用するそうです。

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