ジャック・ニクラスが“名誉毀損”訴訟で勝利 元ビジネスパートナー企業に75億円の賠償命令

フロリダ州パームビーチ郡の大陪審は、『ニクラス・カンパニーズ』に対し、メジャー通算18勝を誇るジャック・ニクラス(米国)への損害賠償として5000万ドル(約75億円)の支払いを命じた。
ニクラスは2023年、同社の会長ハワード・ミルスタイン氏、役員のアンドリュー・オブライエン氏、およびニクラス・カンパニーズを相手取り、「名誉毀損」の訴訟を起こしていた。訴状によると、被告側は「ニクラスがサウジアラビアが支援するLIVゴルフリーグと7億5000万ドル(約1137億円)の契約を密かに交渉した」とする虚偽の情報を流布し、ニクラスの評判を著しく損なったという。

ニクラスは「LIVの申し出にはまったく興味がなく、PGAツアーが自分のレガシー。PGAツアーが新ツアーを支持しないのであれば、自分も関与しないと断った」と主張。虚偽報道によって「名誉とブランドイメージが深く傷つけられた」として損害賠償を求めていた。

ニクラスとニクラス・カンパニーズは2007年、同社がゴルフコース設計やマーケティング、ブランド事業を独占的に管理する契約を1億4500万ドル(約219億円)で締結。2017年に同社を離れた後も、契約上の競業避止条項により5年間は独自の設計活動を行うことができなかった。

2022年に正式に同社の役員を退任すると、今度はニクラス・カンパニーズがニクラス個人とその会社『GBIインベスターズ』を提訴。ニクラスが「個人的利益のために同社のビジネス機会を奪った」と主張した。しかし2024年、この訴訟は決着。裁判所は「ニクラスが競業避止義務の制限を受けず、自由に設計活動を行える」との判断を下した。

今回の判決では、ニクラス・カンパニーズに損害賠償の支払い義務が認められた一方で、ミルスタイン氏とオブライエン氏の個人責任は問われなかった。(文・武川玲子=米国在住)

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