中学3年生がプロツアーで予選通過 14歳の赤穂未来は“生の”米国組にも感動「オーってなりました(笑)」

<スタンレーレディスホンダ 2日目◇11日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6435ヤード・パー72>

中学3年生のアマチュア・赤穂未来が5バーディ、ボギーなしの「67」で回り、トータル5アンダーの17位タイで予選通過を果たした。先週の「日本女子オープン」がレギュラーツアー初出場ながら、自身出場2試合目で初の決勝ラウンドに進出。中学生の予選通過は昨年「住友生命Vitalityレディス東海C」の廣吉優梨菜以来となった。
身長154センチ、体重45キロと小柄な14歳がインスタートの裏街道から急浮上した。雨が降り続ける厳しいコンディションとなったが「インは難しいので耐えるゴルフになると思っていました。17番のチップ・イン・バーディで波に乗れて、アウトはバーディが取れるホールも多いので、そのまま調子良くフィニッシュできた感じです」と思い描いたプラン通りにスコアを伸ばした。

調子が上がらなかった先週から時間がない中でショット、パットを調整。後半出だしの1番は7Wで1メートルにつけて、この日2つ目のバーディを奪うと、3番パー5では3メートルを沈めた。さらに実測180ヤードの6番パー3はアゲンストの中、3Wで1メートルにピタリ。8番パー5では残り50ヤードの3打目を1メートルに寄せて、バーディラッシュを締めくくった。

レギュラーツアー、しかも雨の中で自己ベスト「66」に迫るスコアをマーク。「自己ベストにあと1打なので、いいゴルフができたと思います。雨の中でこのスコアには満足しています」と笑顔ものぞかせる。

「日本女子オープン」の練習ラウンドでは自ら名前を入れて古江彩佳の組に入った。「身長は高くない(153センチ)んですけど、飛距離が出ていたのですごいなと思いました。真剣に練習ラウンドをしていたのでお話はあまりできなかったですけど、見て学べた部分はあります」。同じ兵庫県出身。同郷の先輩のプレーを目の前で見たことは学びとともに、大きな刺激にもなっている。

レギュラーツアーは普段テレビで見ている舞台。「今週は海外でプレーしている選手も出ていて、原英莉花選手を初めて見たので、身長も高いし、オーってなりました(笑)」。プレーはプロ顔負けだが、まだ中学生。こんな初々しい感想も口にした。

最終日に向けては「きょうはいいスコアが出たので、明日も同じスコアというのは厳しいかもしれない。でも家族とか、みんなが見に来てくれているので、声援に応えながら、できるだけいいスコアが出せるように頑張りたいです」と力を込める。首位とは5打差。連日のビッグスコアなら家族も驚くようなことが起きるかもしれない。(文・田中宏治)

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