もう2位はいらない! 飯島宏明はボールの線を1本→5本に増やして悲願のツアー初Vへ

<コマツオープン 2日目◇3日◇小松カントリークラブ(石川県)◇6958ヤード・パー72>

2021年にシニアツアーに参戦してから何度も優勝争いに絡み、2位を5回経験している54歳・飯島宏明。しかし、ツアー初優勝にはあと一歩が届かずにいる。今大会でも23年大会で1打差の2位を経験。そして今週、首位に立つ横田真一と岩本高志に1打差の3位タイにつけ、再び初優勝に手が届きそうな位置で最終日に進む。
11位から出た2日目は、前半で6つのバーディを奪い、優勝争いに一気に浮上してきた。後半は2つのボギーを叩くも、それを上回る3つのバーディを奪って、この日のベストスコアとなる「65」をマーク。「みんなパターが入っちゃいました」と4番で10メートルのロングパットを決めたのを筆頭に、5メートル前後のバーディパットが「ボコボコ」とカップに沈んだ。

パッティング自体は「特に変えてない」が、目標に合わせるとき目安にするボールに引く線を「1本から5本に」増やした。理由は「その方がボヤッとしていいかなと思って、やってみたんです」と話す。

同じようなことが過去にもある。昨年のシニア最終戦「いわさき白露シニア」では、眉毛のように太いラインを1本引き、「線が細いと『ちょっと左向いているな』とか神経質にすごく気になったりするんですけど、太いとアバウトに置けるので何か落ち着いてできるんです」と、ボールの線の入れ方をかえて、今週のようにパットを決めまくった。
大会開幕前は賞金ランキング31位でシード圏外にいたが、8位タイでフィニッシュ。賞金ランキング30位にギリギリ滑り込み、4年連続となるシードを手にした。

今年の賞金ランキングは現在8位(946万9666円)で、来季のシード権獲得をすでに確定させている。「シードは大丈夫なので優勝目指して頑張ります」と優勝カップだけに照準を合わせる。今季の平均パット数はツアー全体2位。「パットはすごく距離感が合っているのでストレスなくやれている」と、今週のグリーンにタッチが合っているのは大きなアドバンテージだろう。

「気持ちが弱いところがあるので、そこを強く持って明日は攻めていきます」。もう2位はいらない。今度こそ悲願の初優勝をつかみ取りたい。

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