母はJLPGAのプロゴルファー 8度目のプロテストへ26歳・鳴川愛里が戦う2度目の女子OP「自信をつけるために」

<日本女子オープン 初日◇2日◇チェリーヒルズゴルフクラブ(兵庫県)◇6616ヤード・パー72>

1998年11月1日生まれの26歳。“黄金世代”と呼ばれる世代のひとりが、2年ぶりの出場で2度目の「日本女子オープン」を戦っている。鳴川愛里は、3つ伸ばして迎えた15番のダブルボギーを「もったいなかった」と悔やんだが、1アンダー(58位タイ)という結果は「とりあえずこの位置にいられるので、あしたも頑張りたい」と前を向く要素になる。
岡山県出身で、JLPGAの会員でもあるプロゴルファーの母・鳴川章恵の影響で10歳からゴルフを開始。地元の操南中を卒業後、県内のゴルフ場でアルバイトをしながら日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテスト合格を目指し始めた。現在はそのゴルフ場は辞めているが、変わらず地元を拠点に練習を続けている。

2017年に初めてプロテストを受け、今年が8度目の挑戦。初年度と昨年に続き、今年3度目の最終テスト進出も果たしている。「ここ(日本女子オープン)で成績を残せると自信にもなる。自信をつけるためにも頑張りたいですね」というのも、重要な目的だ。

昨年の最終テストでは合格まで2打届かなかった。「来年は、という思いでそこから練習、トレーニングを頑張ってきました」。もともと持ち球はフェード一辺倒だったが、「ひとつの球筋では対応できなかった。ドローも打てるようにと練習して、両方打てるようになりました」というのも大きな成長の証。今回のコースでも局面に応じて球を使い分け、まずはアンダーパーでスコアをまとめた。キャディには同郷の男子プロ・新田哲大(あきひろ)を起用。「マネジメントもどうすればいいか相談しながら」と“チーム”で戦っている。

母とは「いまはゴルフの話はあまりしないんです」と、自分の力を信じ歩むプロテスト合格への道。ジュニア時代には、同じ岡山県出身で同学年の渋野日向子とも同じ大会に出場してきた。「一気に時のひとになって、なかなか会えないようなひとになりましたよね」と笑うが、同じツアープロのフィールドを目指している。

初日は4つのバーディを奪ったが、どれも1~2メートル以内につけて奪ったものと、そのショットは切れている。「もったいないボギーとダボがあったので、あしたはそこでしっかりパーを取れるように」。前回出場した23年大会は予選落ちしているだけに、“今回こそは”の想いも強い。

今年の最終テストは、地元にあるJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部が舞台になる。11月4日から始まる関門を突破するためにも、兵庫県でたくさんの自信を得て岡山に帰りたい。(文・間宮輝憲)

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