由来は沢田研二から 21歳の“ジュリー”が初レギュラーで堂々発進

<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 初日◇26日◇利府ゴルフ倶楽部(宮城県)◇6590ヤード・パー72>

レギュラーツアー初参戦のアマチュア・澤田珠里(さわだ・じゅり)が、4バーディ・2ボギーの「70」をマーク。「手も足もガクガク」というプレッシャーの中で、堂々の10位タイ発進を切った。
名門・東北福祉大4年の澤田は、アマチュア予選会を勝ち抜いて今大会に出場。7月には下部ステップ・アップ・ツアー「あおもりレディス」でベストアマを獲得している。

漢字は違うものの、名字が“澤田”で名前は“じゅり”。俳優で歌手のジュリーこと沢田研二を連想させる。由来を聞いてみると、「そのとおり!」。実際にジュリーにちなんで名づけられたと笑顔で明かす。

父・淳二さんが友人から“ジュリー”と呼ばれていたことから、3姉妹の長女にこの名がつけられた。妹たちは「(名前に)ちゃんとした由来がある」と苦笑いするものの、キャディのアルバイトでは名前の由来で盛り上がることも多く、お客さんの心をしっかりつかめることはうれしい。

今大会は硬いグリーンが待ち構える難コンディション。前半はボギーなしの4バーディを奪い、一時は単独首位に立った。特に前半は「(グリーン)センターに打って、パターが入った」と語るように、堅実なプレーでチャンスを作り、それらを着実に決め切った。

しかし後半は好調だったパットが影を潜め、3パットもあり2ボギー。さらに「スイングが変わってしまう」と語るように、苦手とする風の影響でリズムを崩し、勢いを失った。それでも「テレビで見るプロがいる中で、アンダーで回れて自信になった」と胸を張る。

今年のプロテスト第1次予選では「流れが悪くずるずる」と崩れ、2日目までオーバーパーを叩き敗退。卒業後は地元・大阪に戻る予定だが、来年まではプロを目指して挑戦を続ける考えだ。

プロテストでは悔しい結果に終わったものの、初の大舞台で手応えをつかんだ。「優勝を狙いたい。自分にできる精一杯を頑張りたい」。初出場での初優勝、そんな夢物語が現実になるかもしれない。(文・齊藤啓介)

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