“ゴールドパター”の贈呈に感激「名前も入っている」 増田伸洋が初のメジャー連覇を狙う

<日本プロシニア TSUBURAYA FIELDS HOLDINGS ULTRAMAN CUP 事前情報◇24日◇イーグルポイントゴルフクラブ(茨城県)◇7154ヤード・パー72>

「連覇は俺しかできない。そこは頑張って、やってみたいという気持ちがもちろんある」
国内シニアツアーのメジャー今季第2戦にディフェンディングチャンピオンとして連覇を狙う52歳・増田伸洋。実は、今年7月末に出場した海外シニアメジャー「ISPSハンダシニアオープン」(全英)で、腰痛のため初日の3ホール目で棄権。帰国後に『腰椎分離症』と診断を受けた。そこから2カ月間は治療に集中し、先週のメジャー今季初戦「日本シニアオープン」で復帰した。

結果はトータル12アンダー・2位タイ。「復帰戦にしてはよかったんじゃないかな」と、安どの表情を浮かべる。しかし「久しぶりの試合であれだけ上にいると、どこか変な力は入る。(試合を)やっていないということもあったので、タイミングの合わせ方とかがけっこう難しかったですよ」と、ブランクによる影響は大きかったことを振り返る。

万全な状態でなかったこともあり、腰をかばいながら「無理をしない」ことを徹底した4日間。結果よりも毎日18ホールを「完走」することが優先とはなったが、そのなかで好成績を出した。「探り探りでやったのがよかったのかな」と、柔軟な対応が結果につながった。大会を日曜日にを終えて少し疲労が溜まっていたが、きょうは「まだラクかな」と笑顔を見せる。

この日はプロアマ。18ホールを回り終えた増田には、うれしいサプライズが待ち受けていた。それは、ピンのパターを使用して優勝した選手に与えられる“ゴールドパター”の贈呈だった。

昨年大会で初投入し勝因にもなった、ピン『PLD OSLO 3』。輝くパターを実際に見るのは「初めて」ということもあって大興奮。「すごい! 見て、名前も入っている。うれしいよ」。喜びと驚きが隠せない52歳の表情は、少年に戻ったような笑顔ではじけていた。

公式戦でディフェンディングチャンピオンとして迎えるのは、初めてのこと。今大会への想いは強い。「ケガしてから、ここに合わせるというのが目標だった。体調も少しずつ良くなっている。去年よりもラフが長くなって、また難しくなったイーグルポイントでどれだけ通用するのか、楽しみはあります」。無事に今大会に出場できることに喜びを感じつつ、メジャー連覇への挑戦に胸を躍らせた。(文・高木彩音)

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