
米国女子ツアーの出場権をかけた予選会がスタートした。これは日本ツアーでのいわゆるQT。米ツアーでは『Qシリーズ』と呼ばれている。これまで畑岡奈紗、古江彩佳、渋野日向子、山下美夢有ら数多くの日本勢がQシリーズに挑戦し、米ツアーメンバーの道を歩み始めた。ここで、そのQシリーズの仕組みをおさらいしてみよう。
Qシリーズはプレ予選会(1次)、予選会(2次)、最終予選会の3ステージに分けられる。1次予選は9月24~26日の3日間、テキサス州アーガイル、カリフォルニア州インディアンウェルズ、フロリダ州デイトナビーチの3カ所で開催。各地区の上位者が2次予選に進むことができる。
2次予選は10月15~18日の4日間、フロリダ州ベニスで行われる。予選カットなしで、完走すれば、ひとまず来季の下部エプソン・ツアーの出場カテゴリーを得ることができる。2次予選には1次通過者のほか、下部ツアーメンバー、8月25日時点の世界ランキング400位以内の選手、米女子ツアー「ロッテ選手権」終了時点でのCMEポイントランキング151位以下の選手らが出場する。昨年は原英莉花が2次予選から挑戦した。
ここを通過すると、いよいよ最終予選へ。12月4~8日の5日間の日程で、アラバマ州モービルにて開催される。2次予選通過者に加え、CMEポイントランキング101~150位の選手、10月7日時点の世界ランキング75位以内の選手、下部ポイントランキング11~35位の選手らが最終からエントリーできる。
72ホール終了後にカットが行われ、そこまで完走すればエプソン出場権が付与。90ホール終了後に25位タイまでに入れば、来季のレギュラー出場資格が与えられる。昨年は原と山口すず夏が予選落ちとなり下部出場権を獲得。そして山下、岩井千怜、岩井明愛、吉田優利、馬場咲希が突破し、米ツアーメンバー入りを果たした。
2次予選、最終予選のエントリー締め切りは現地時間10月7日。日本勢の挑戦にも注目だ。