石川遼は2日連続ボギーフリーで今季初Vの好機 パーオン率1位に「一番大事な基本はできている」

<ANAオープン 3日目◇20日◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース(北海道)◇7066ヤード・パー72>

今週34歳になった2015年大会覇者の石川遼は、この日も高いパーオン率を維持し、5バーディ・ボギーなしの「67」をマーク。首位と3打差のトータル13アンダー・3位タイで最終日を迎える。
序盤はバーディチャンスを逃す場面が目立ったが、「グリーンがちょっと重く感じて。ラインには乗っていたけど、全体的に弱め弱めで。それでも焦らずにプレーしようと思っていた」と5番パー5で初バーディが来てから、流れに乗って上位進出を果たした。

前日に続いてボギーなしのラウンド。「きょうはかなり我慢、我慢の内容だった」としたが、パーオン率は18ホール中15回に成功して83.333%。前日(100%)に続いて高水準だった。3日間トータルでも見ても88.889%で全体1位の数字をマークしており、課題のロングゲームは安定している。「こういうプレーができていることは、すごくいいことだと思います」と及第点をつける。

今季初優勝の好機を迎えた。今季はここまで「ロピア フジサンケイクラシック」の10位タイが最高成績。平均ストロークは70.761の14位と決して悪い数字ではないが、トップ10入り1回で賞金ランキングは41位にとどまっている。

「年々層が厚くなってきているのを感じています。自分がちょっとかみ合わないと、こういう順位になる世界」。今週の予選通過ラインは3アンダー。「1アンダーでも通るかと思っていたら、2アンダーでも通らなかった」。若手や全体のレベルアップを感じるばかりだ。

この3日間を振り返ると、「かみ合っている」とはいいがたい。「アプローチが寄らなかったり、ショートパットを外したり。3メートル弱のパットを決める確率も、自分の中では足りない」と課題はまだまだある。

ただ長年の取り組みは実っている。「(コース)マネジメントだったり、ショットのミスの仕方、いいショットを打ったときに結果につながるクラブのチョイスや状況判断など、自分がベースとして身に着けたいと思っていることはできているかな。一番大事なことはできている。そういうゴルフができていれば、そこからの話ができますので。次の話ができるようなゴルフをすることが大事」。

課題をひとつクリアし、また次の課題に取り組む。クリアする課題が多ければ底力も上がってくる。あすは一番大事なベースを支えに今季初優勝、大会2勝目を狙う。(文・小高拓)

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