
ゴルフ界では以前から問題になっている「偽物クラブ」。海外ブランドや人気モデルを中心に多く出回っており、作りが精巧のため、ものによっては偽物と見分けられないケースも増えている。ネット通販やフリマアプリなどで安いからと買ってしまうと、「偽物クラブ」をつかまされてしまうこともあるのだ。そこで、真贋の見分け方をテーラーメイド『Qi35MAX ドライバー』を例に紹介。
『Qi35MAX ドライバー』は、ヘッド全体のデザインやロゴは酷似しているが、グレーカラーの本物に対し、「偽物クラブ」は黒を基調としたカラーになっている。またフェース近くのソールに付けられた「スピードポケット」も、本物は異素材を埋め込んでいるが、「偽物クラブ」は色を変えただけで何も埋め込まれていない。
極め付けは重量だ。ヘッドを測ると、本物は「198.5グラム」に対し、偽物は「213.5グラム」。シャフトを装着した状態で総重量を測ると、「偽物クラブ」はまさかの「352.4グラム」で、バランスは正規品ではあり得ない「E7.5」になっていた。いくら見た目が似ていても、ここまで重いクラブではまともにスイングすることはできないし、思い描いた飛距離を得ることは不可能だ。
また、意外と気づきにくい部分に異変があるケースも。それがシャフト先端のスリーブの形状で、見た目では判断しにくいが微妙に違っている。そのため、ヘッドを取り外す際にかなり力を込めて無理矢理回さなくてはならないなど、スムーズな取り外しが行えないことが多いという。
■『Qi35MAX ドライバー』の見分け方まとめ
・ヘッドカラーがそもそも違う
・「スピードポケット」が埋め込まれていない
・ヘッドもシャフトも異様に重い
・シャフト先端のスリーブの形状が微妙に違う
・シャフトのスペック表記の太さが異なり、デザインの位置もズレている
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