50歳からの戦いに“変革の波” ウッズ参戦示唆のPGAシニアでQT消滅?

50歳以上の選手が参戦できるPGAツアーチャンピオンズ(米シニア)。PGAツアーで活躍したスター選手たちが、再び一堂に会して戦う舞台だ。
今年12月30日で50歳を迎えるタイガー・ウッズ(米国)は、「カートでプレーできるのがいい」「昔の仲間と再びプレーしたい」などと来季は参戦する可能性を示唆。アキレス腱断裂から今季は1試合も出場していないウッズだが、PGAツアー・チャンピオンズでのプレーが期待されている。

そのPGAツアーチャンピオンズからクオリファイングトーナメント(QT)が消滅するかもしれない。米ゴルフウィーク誌などが報じた。

PGAツアーチャンピオンズの出場資格を得るのは、とても狭き門。シードを得るのは前年度のポイント上位36人。そのほかでは、PGAツアーで活躍した選手や、同ツアーでの生涯獲得賞金で出場可能な大会もある。

そして毎年行われている最終予選会、いわゆるQTで出場資格を得る人数はどんどんと減らされ、現在は上位5人まで。6〜30位は毎試合のマンデートーナメントへの出場権を得る。本戦に出られればメジャーを除くほとんどの大会で予選落ちがないのだから、マンデーからでも出場したいと思うのは当然だ。

この厳しい資格ゆえに、何年もPGAツアーで戦ってきたが、勝利数が満たずに出場権を得られない、という選手も多い。2000年の「全米プロ」でウッズにプレーオフで敗れたボブ・メイ、PGAツアー通算3勝のロバート・ガメス(米国)らも予選会からの挑戦が必要だった。

「これまでPGAツアーで戦ってこなかった選手、あるいは1、2年だけPGAツアーにいたような選手が、PGAツアーを支えてきた選手の出場権を奪っている」と、来月50歳になるジョージ・マクニール(米国)は話す。マクニールはツアー通算2勝のため、フルシードを得ることができない。

PGAツアー・チャンピオンズの理事を務めるジム・フューリク(米国)は「PGAツアーで活躍した選手がもっと十分な出場資格を得るべき」と語っている。今週、理事会でQTの廃止についての投票が行われる。

日本勢では56歳の藤田寛之が昨季のポイントランキング36位以内に入り、シード権を獲得。今季はPGAツアーチャンピオンズを主戦場にしている。(文・武川玲子=米国在住)

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