
残り50ヤードで手前に切ってあるピンを攻める場合、普通に打つとスピンが利いていてもある程度ランが出てしまう。そんなときはスピン量を変えずに少し上に飛ばす必要がある。ツアープロにレッスンも行うアプローチ専門コーチの永井直樹に打ち方を教えてもらった。
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手前ピンでやさしくボールを落としたい場合は、通常の50ヤードよりも右足を広げて入射角を緩やかにします。そして、インパクト直前に右手首を丸く使ってリリースすると、フェースが自分の方に向いて、ボールを高く打ち出すことができるんです。手首を丸く使うイメージが出ない人は、右手のヒラを上に向けていく意識を持ってもいいと思います。
低く打ち出したいときは、ハンドファーストの形をキープして、バンスを当てないようにインパクトしますが、高く上げたいときはバンスから地面に当てることで、ダフりにくくなります。
低い球と高い球の両方を打てるようになると、地面が硬いときはバンスが跳ねないように入射角を強めに、軟らかいときは緩やかにしてバンスで保険をかければ、大きなミスは出ませんよ。
■永井直樹
ながい・なおき/1996年生まれ、愛知県出身。ツアープロを目指していたが、プロコーチの目澤秀憲に習ったことをきっかけにティーチングの道へ。現在は『タイトリストボーケイウェッジコーチ』として男女ツアー会場でウェッジのレッスンやフィッティングを行っている。
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●速く振っても飛ばない20ヤードのアプローチとは? 関連記事の【PGA選手のアプローチは手前から滑らせない!? 「左足下がり」の構えを作ってボールに直接コンタクト!】を読んで、ギュギュッとスピンが利くアプローチを身に付けよう。