「うるせえ!」と現場で言われた装甲車 新しい派生型が登場! かなりハイテク仕様になり用途も増える?

GDLS-UKとロッキード・マーティンUKは、イギリス・ロンドンで開催された「DSEI 2025」において、新型の歩兵戦闘車(IFV)である「AJAX(エイジャックス) IFV」を公開しました。

車体以外に砲塔も新しく

 ゼネラル・ダイナミクス・ランド・システムズUK(GDLS-UK)とロッキード・マーティンUKは、2025年9月9日にイギリス・ロンドンで開催された「DSEI 2025」において、新型の歩兵戦闘車(IFV)である「AJAX(エイジャックス) IFV」を公開しました。

 エイジャックス IFVは、2025年よりイギリス陸軍で運用が開始された装甲偵察車「エイジャックス」の派生型であり、歩兵を車内に搭載しつつ戦闘行動を行える歩兵戦闘車タイプの車両です。

 40mm機関砲を搭載する砲塔は、今回の新型では無人化されており、遠隔操作による運用が可能となったほか、デジタル統合能力も強化されています。同じ「エイジャックス」の名を冠してはいるものの、既存の装甲偵察車とは任務や仕様が大きく異なる車両です。

 また、エイジャックス IFVは、任務や戦場環境に応じて各種機器・装備・センサー・武装などを柔軟に交換・追加可能なモジュール式設計を採用しており、主に北大西洋条約機構(NATO)加盟国への輸出を見据えた車両でもあります。

 GDLS-UKの副社長兼ゼネラルマネージャーであるスコット・ミルン氏は「エイジャックス IFVは、英国の主権的なイノベーション、戦略的先見性、産業力の融合を象徴しています。これは単なるプラットフォームではなく、『英国防衛産業戦略』の成果であり、戦略的防衛レビューにおける『適応性と輸出可能な能力』という要求に直接応えるものです」と今回の公開に際し述べています。

 なお、既存のエイジャックスに関しては「乗り心地は悪すぎる」「うるさい」と不評となっており、実際に聴覚に支障をきたした兵士が出て、軍のテストは中断したこともあります。実は配備に関しても2025年ではなく、本来は2017年頃には配備を開始する予定でしたが、様々なトラブルで長期延期することになりました。

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