桑木志帆が難コースで今季初Vへ視界良好! 超・安定感抜群なのに「ガッツを感じる」ってどんなスイング?【プロコーチが解説】

今季未勝利ながらも、出場19試合でトップ10に9回入り、予選落ちは1度だけという安定感を見せる桑木志帆。女子プロ日本一決定戦「ソニー 日本女子プロ選手権」ではトータル7アンダーで暫定2位につけている。今季初優勝を狙う桑木のスイングを大西翔太に解説してもらった。
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桑木選手のスイングを一言で表すなら、超絶“左”振り。フェードヒッターでありながら、ここまで思いきり左へ振り抜く選手は珍しいと思います。特にフォローでの左ヒジの体への巻き付き方が強烈。強く左へ回転するスイングしているのが伝わりますね。

興味深いのは、トップの段階で既に左足に体重が乗っているように見える点です。一般的にはトップで右足に体重が乗るものですが、桑木選手は最初から最後までずっと左足に乗ったまま、振り抜いています。

また、スイング軌道はややフラットでレイドオフ気味。それを補うように、ワキをしっかりと絞り込んで振り遅れを防いでいます。この体の使い方は非常に独特で、簡単に真似できるものではありません。

スイング全体からガッツを感じますね。左サイドの回転を強く使い、根性で振り抜くようなイメージ。クラブの戻りも正確で、完全に自分だけのリズムを確立しています。現在トータルドライビング※1位というのも頷けます。

※トータルドライビング:ドライビングディスタンスとフェアウェイキープ率の順位を合算した数値。”飛んで曲がらない”指標ともいえる。

■桑木志帆
くわき・しほ/ 2003年生まれ、岡山県出身。昨季は3勝を挙げ、今季は優勝こそないもののトップ10に9度入り、予選落ちは1度だけ。大和ハウス工業所属。

■解説:大西翔太
おおにし・しょうた/1992年生まれ。千葉県出身。PGAティーチングプロA級を取得。2015年から青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務めて、5勝を挙げることに貢献。理論的なレッスンでアマチュアにも人気。

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