男子プロが『SR』!?  今平周吾が新シャフトを試して出した“驚きフィードバック”【男子ツアーのヒトネタ!】

ゴルフのトーナメント会場は“ネタの宝庫”。ただ、そのすべてを伝えることはなかなか困難なこと…。そこで現場記者がコースを歩くなか“見た”、“聞いた”もののなかからちょっと気になった1つのテーマ、すなわち“ヒトネタ”をご紹介! 今回は国内男子ツアー「ロピア フジサンケイクラシック」が行われている、富士桜カントリー倶楽部(山梨県)から。

練習日、今平周吾がエメラルドグリーンのシャフトをテストしていた。練習場で新作を試すのは珍しくない姿。ただ今回はスペックが男子ツアーでは珍しいものだった。

テストしていたのは、グラファイトデザインの新モデル『TOUR AD FI』だ。そのスペックを確認すると、60グラム台で、フレックスはなんと『S』と『SR』を打ち比べていた。

今平のエースシャフトは同社の『TOUR AD TP』で、フレックスは『6X』。一般的には硬めとされるスペックで、これはプロが選ぶのも頷ける。しかし今回、何度も球を打ち込んだ末に特に気に入ったのは、意外にも『SR』だった。

『FI』は先太形状で先端剛性の高いモデルとはいえ、プロにとってはロースペックでは?と思わせる。しかし今平は「違和感は無い」とキッパリ。実際に、しっかり振り切りながらボールを押し込み、中弾道で力強い球を連発していた。今平にとっては、決してアンダースペックではないことがうかがえる。

シャフトに「間が欲しい」と考える今平にとって、『SR』は心地よく、さらに「ドローも打てるようになった」と弾道の変化も実感し試合でも投入した。最新シャフトにヘッドは、今平の代名詞とも言えるヤマハの『RMX116』(2015年発売)と不変だ。

さらに興味深いのは、担当者によると今平から「SRの方が『しなりすぎない』」というフィードバックがあったという点。通常なら『S』の方が“しっかり感”を得られるはずだが、逆転現象が起きた。担当者は「同じ重量帯でもフレックスによって差があり、重さによってしなりを感じる場合がある」と明かす。同じ60グラム台でも『S』はわずかに重く、その違いを今平が敏感に感じ取ったのかもしれない。

過去には他社メーカーの『5S』を実戦投入したこともある今平。クラブを頻繁に替えるタイプではないが、時折見せるドライバーのシャフト選びの“柔軟さ”は、実に興味深い。(文・齊藤啓介)

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