今季メジャー優勝・西郷真央の打痕を徹底調査! アイアンはヒール寄り、ウェッジはトゥ寄り!?

今季海外メジャーで初優勝を飾り、世界ランキング9位にランクインしている西郷真央。彼女の各番手の打痕を調べたところ、興味深い傾向が見えてきた。その詳細をレポートする。
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西郷のドライバーの打痕は、ほぼ芯で捉えていることが分かるが、他の女子プロと比べるとややヒール寄りに寄っている。これはなぜだろうか? クラブフィッターの吉川仁氏に聞いた。

「これはスイング軌道によるものです。西郷プロはややアップライトでフェードを打つため、ティペグの痕が右下から斜めに残っています。ややアウトサイド・イン軌道の特徴ですね。逆にフラットな軌道でドローを打つ選手は、センターのトゥ寄りに当たる傾向があります」(吉川氏)。フェアウェイウッドの打痕はセンターに集まりつつも、やや上目。これは上からヘッドを入れてスピンをかけたい意図の表れだという。

また、アイアンの打痕もほぼ芯に集中しているが、ややヒール寄りにあることが分かる。意外なのは、ダウンブローの度合いが強い女子プロだと、スコアライン下から4・5本目辺りに打点が集中するが、西郷は3・4本目辺りに見られる。それほどヘッドの入射角が強いわけではないと考えられる。

特に興味深いのが、ウェッジの打痕だ。他の女子プロはセンターに集中するケースが多いが、西郷はトゥ寄りに集まっている。

「センターで芯を捉えるとスピンが強くかかります。一方、トゥ寄りで打つと初速が抑えられ、スピン過多を防げる。いわゆる“棒球”を打ちたいケースで意図的にそうしているのでしょう。もちろん芯で打つこともありますが、ミスを防ぐ工夫の一つだと思います」(吉川氏)

いずれにしても、各番手で打点をコントロールできるスイングの再現性の高さは驚異的だろう。まずはアマチュアは自分のクラブの打痕をチェックし、ミスの傾向を把握することが、上達の近道となりそうだ。

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山下美夢有の使用ギアも調査済み。関連記事【全英女子OP優勝・山下美夢有の打痕がすごすぎた! こんなに芯に集まるものなのか?】で詳細をチェックできる。

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