松山英樹らとの時間が新たな力に 小平智を奮い立たせた長期米国合宿「ベイカレントに出場したい」

<ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント 2日目◇22日◇北海道ブルックスカントリークラブ(北海道)◇7286ヤード・パー72>

12位タイから出た小平智が、1イーグル・6バーディの「64」をマークし、トータル13アンダーで単独首位に浮上した。
2番でバーディを先行させると、6番、9番でも小気味よくバーディを奪う。後半11番からは3連続バーディでさらに勢いに乗り、17番パー5ではイーグルを奪取。初日からボギーフリーのプレーで好調ぶりを発揮している。

初日の28パットからこの日は26パットに改善。グリーン上でスコアを伸ばした一日となった。この好スコアについては「変わらないです。パットが昨日よりも入っただけですね」と意外にも淡泊だった。

というのも、直近2試合では予選落ち。今季は9試合に出場しているものの、最高位は「関西オープンゴルフ選手権」での13位で、トップ10入りもなく苦しい展開が続いているから。

2018年に「RBCヘリテージ」で米国男子ツアー初優勝を果たして以降、米ツアーに参戦していたが、23年に一時撤退を決意した。だが、日本に本格復帰した昨季は賞金ランキング53位と低迷。23年に元レッスンプロの父・健一さんを亡くしたこともあり、「ここ最近はテンションが上がらないままゴルフをしていましたね」と、モチベーションも下がっていた。

そんな中で小平を支えたのは、米国で戦う後輩たちだった。6月の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」を終えると、約1カ月間の米国合宿を敢行。米ツアーで戦う松山英樹と3日間にわたり練習を行った。松山から『小平さん、昔はこうでしたよね』といったアドバイスを受けながら、主にスイング調整に励んだ。

さらに合宿中には、久常涼や米下部ツアーで戦う平田憲聖から「『小平さん、一緒にプレーしましょう』と言ってくれて」。後輩たちのうれしい誘いも、小平の心を潤した。

試合をスキップしてでもゴルフと向き合いたいと考え、「リシャール・ミル チャリティトーナメント」には出場せず。そんな強い決意を持って行った合宿は「こうして関わってくれるような人に恵まれて、モチベーションも上がった」と大きな“お土産”を持って帰ってくることができた。

思うような結果が出ずにくすぶっていた気持ちは晴れ、大きな目標も掲げられるようになった。「ベイカレントに出場して英樹に、自分はここまで変わったんだぞ、と見せられたらいいですね」。米国で“胸を貸してくれた”後輩たちのためにも、結果で恩返ししたい。その思いが新たなモチベーションとなり、小平を奮い立たせている。

「取り組んできたものを徐々に確かめている状態なので、どんどん自信をつけて確信にしたいです」。ツアー連戦の合間を縫った米国合宿。再燃した“ゴルフ熱”があれば、7年ぶりの勝利も現実味を帯びてくるはずだ。

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