
今週22日に店頭発売となるタイトリスト『T-SIRIES』アイアン。既に全国でフィッティングが行われており、アクシネットジャパンインクによれば今作は「コンボセット化」が増える傾向が見られるという。セット内で複数モデルを混ぜる動きは、11年連続でPGAツアーの「アイアン使用率No.1」を誇るタイトリスト愛用選手の8割がこれを行うとか。
「タイトリストのアイアンを使うツアー選手の約8割がブレンドセット(コンボセットのこと)を採用するのは、ロングアイアンが“打てる”ので3Iや4Iを使う選手が多いのが大きな理由。ちなみに、ティーチングプロのスタッフメンバーで、発売までにフィッティングを受けた方の半数がブレンドセットでした。かたや、アマチュアはというと、チームタイトリストメンバー限定『特別フィッティングイベント』では【3人に1人】でした。ツアー選手と違ってロングアイアンが苦手な方も多く、3Iや4Iはもちろん、5Iや6Iが苦手な方もいます。それらを別のモデルを選ぶことで『これなら打てる』と思えるセットにする方が増えています」(同社広報)
設計段階から“コンボセット”を見越す同社は、今作から『T250/T350』を全て金属製にして美観を整え、バッグに入れた後の統一感にも配慮。また、番手毎の落下角やキャリーを最適化するため、ボール初速差を番手間で2.24m/sに揃える【3Dフィッティング】の考えが通底しているため、個々人に最適なものを選び、モデルをまたぐ提案は当たり前だ。
また、米国に近い環境の「直営フィッティング施設」も強化。国内フィッティングの“総本山”としてザ・カントリークラブ・ジャパン内に7月2日にオープンした「タイトリストフィッティングセンター」の井上フィッターも、タイトリストファン“ガチ勢”のスコアのためのコンボセット化が加速中だと言う。
「『NEW Tシリーズ』は前作と比べてブレンドセット(コンボセットのこと)をお選びいただくお客様が一段と増えています。実際にお使いいただいたお客様は『ブレンドセットでもより一体感があって違和感がない』との嬉しいお声をいただいております。私たちにとってブレンドセットは単なる組み合わせではなく、ゴルファーの理想的な番手間飛距離と弾道を引き出すための手段です。そして、あらゆる番手での最適なパフォーマンスを追求するタイトリストのアイアンづくりの哲学と深くつながっています」(井上氏)
ただし、店頭発売されても全てのお店でコンボセット化ができるわけではないので注意が必要で、全ての人に盲目的にコンボを薦めるわけではないとのこと。
「あくまでブレンドセットは理想的な番手間飛距離を実現するための手段です。全番手1つのセットで使うこれまでの固定概念がフィッティングで徐々になくなってきて、それがツアープロもそうですが、アマチュアまでスコアアップになると実感いただいた結果、加速しているということになります。全ての店頭で出来るわけではないので、お近くのタイトリスト取扱店にご確認いただけると幸いです」(同社広報)
同社の直営フィッティングは完全予約制で、有料(1カテゴリー90分/13,200円)。「アイアンは7番からで、その上はUTでカバーしたい」といったゴルファーにももちろん対応しており、UTとアイアンをまとめて包括的にフィッティングすると言う。