6年ぶり3勝目 柏原明日架は右ヒザを“送る”動きで260ヤード超えを連発!【優勝者のスイング】

「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で、柏原明日架が6年ぶりとなるツアー通算3勝目を飾った。この試合でのドライビングディスタンスは262.833ヤードで堂々の3位。飛ばせる秘訣をプロコーチの南秀樹に聞いた。

広めのスタンスからワイドにクラブを上げていく柏原選手。もともとドローヒッターで、クラブが下から入る癖がありましたが、現在は改善されているように感じます。トップが高くなり軌道もアップライトになったことが影響しているのだと思います。また、以前からの特徴ですが、フォローが低いのもクラブを下から入りにくくしている要因です。

ダウンスイングからインパクトにかけては、右ヒザを左足方向へ送っていますが、その動きも素晴らしい。左ヒザは外側を向いたまま、両ヒザの空間を保って、右足が綺麗な逆くの字を描きつつ右ヒザを送れています。腰の回転をサポートし、ヘッドを低く振り抜くためのポイントです。飛ばし屋に多く見られる動きなので、飛距離アップしたいという人はとても参考になると思います。

練習では右ツマ先でマットを擦るように、すり足で、右足のツマ先を左足カカト方向へ、斜めに動かすことを意識してください。すり足をするには、切り返しで左足で体重を受け止めた際に、右ヒザの力を抜くのがポイント。右ヒザの力が抜けないと右に体重が残り、すり足ができません。また右足ツマ先を真横に動かしてしまうと右ヒザがボール方向に出やすく、腰の回転が止まるので注意しましょう。

動き出しの順番も大切です。腰から動き出すと、右ヒザやお腹が前に出やすく、すり足が難しくなります。足からスタートさせ、インパクトに向けてすり足で右ヒザを送ることができれば、腰の回転がスムーズになり、振り抜きが格段に良くなるでしょう。

■柏原明日架
かしわばら・あすか/1996年生まれ、宮崎県出身。2014年にプロテストに合格し、19年は「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」でのツアー初優勝を含む2勝を挙げた。その後シード落ちを経験するも、24年はメルセデス・ランキング44位でシード復帰。「NEC軽井沢72ゴルフ」にて6年ぶりの勝利を挙げた。富士通所属。

■解説:南秀樹
プロゴルファーである父の影響でゴルフを始め、高校卒業後にティーチングプロ資格を取得。クラブを使うことを主とする指導法が高い評価を得ている。幼少期から鈴木愛を指導するなど、ツアーで活躍する数多くのプロをサポートしている。(株)ボディスプラウト所属。

※記事タイトルに間違いがあったため16:35に訂正いたしました。

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