比嘉一貴は「3W、7W」投入で3年ぶり復活V 飛距離“12y増”に貢献した新ドライバーは?【勝者のギア】

<ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディー取れるんだトーナメント 最終日◇17日◇御前水ゴルフ倶楽部(北海道)◇6932ヤード・パー72>

4日間でトータル30アンダーという歴代日本人選手最少スコアタイで、3年振りにツアー通算7勝目を飾った比嘉一貴。ここ数年で比嘉のセッティングは大きく変わった。その理由について「欧州ツアーに行って、(自信が)砕かれたときにクラブから見直そうと思いました。向こうの選手とはキャリーが10ヤード以上も違った」と明かしてくれた。
心機一転、今季からクラブ契約フリーになった比嘉。ドライバーは今季の国内男子ツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」からピン『G440 MAX』にスイッチ。トレーニングをした相乗効果もあって、平均飛距離は賞金王になった2022年の285.71ヤードから今年297.28ヤード(今大会終了時点のスタッツ)と12ヤードも伸びている。

他のクラブも大幅に見直した。「開幕戦からアイアンはキャロウェイ(X FORGED)にしていましたが、4月の途中からミズノ『S3』にしました」。

さらに、この試合から新たに投入したのが3番、7番のフェアウェイウッドだ。比嘉は「普段はフェアウェイウッドもピン(G440 MAX)にしていますが、沢山バーディを取る攻めるセッティングにするために(テーラーメードの)『Qi35』にしました。来週はピンに戻すかもしれません」と語っていた。

最終日の終盤で優勝につながる“決定打”になったのも、ウッドで打ったショットだった。最終ホールではティーショット、セカンドショットとも3番ウッドを使ってバーディ。プレーオフの1ホール目、2ホール目でも3番ウッドや7番ウッドを使っていた。

一方で3年前から変えていないのがウェッジ。「ウェッジは形状も含めてかなり調整しているので、なかなか変えられません。今回の優勝に一番貢献したのも、やっぱりウェッジだと思います」とブリヂストンのウェッジには大信頼を置いている。

6メーカーをミックスしたセッティングで復活Vを挙げた。ここからさらに通算勝利数を伸ばしていきそうだ。(文・野中真一)

【比嘉一貴の優勝セッティング】
1W:ピン G440 MAX(9度ディアマナ BB 63X)
3W:テーラーメイド Qi35(16.5°Tour AD F-75X)※3W HL
7W:テーラーメイド Qi35(21°Tour AD F-85X)
4U:タイトリスト U505(22°テンセイ 1K 90HY-TX)※2023年モデル
5I:スリクソンZX5(N.S.PRO モーダス3 ツアー125)
6I〜9I:ミズノS3(プロジェクトX6.0)
PW:ブリヂストン 221CB(プロジェクトX6.0)
51度: ブリヂストン TOUR B BRM2(プロジェクトX6.0)
55,59度:ツアーBウェッジ(ダイナミックゴールド EXツアーイシュー ウェッジ)
PT:スコッティ・キャメロン ファントム T-9 プロトタイプ
BALL:ブリヂストン ツアーB X

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