
<NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 最終日◇17日◇軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)◇6625ヤード・パー72>
6年ぶりの3勝目を飾った柏原明日架。ウェッジ3本以外は、契約するキャロウェイのクラブとオデッセイのパターを使用し、最終日は9・10・14番でいずれも3メートル前後のパーパットを沈め、流れを手放さなかった。本人も「パッティングが決まったのが一番大きかった」ことを勝因に挙げ、3日間の平均パット数『25.67』は全体1位だった。
パターはオデッセイ『ホワイト・ホットOG ロッシー』を使用。昨年はダブルベントを使用していたが、「輸送や暑さで接続部がずれることがあった」ため、防ぐ目的で、今季はヘッド部分に直接溶接されたセンターシャフトで対応してきた。
だが、「1カ月ほど前」からダブルベントに戻した。その理由は「夏場になってグリーンがかなり重くなってきた」ことへの対応のため。柏原は毎夏調子が上がらない傾向があると感じていたなか、オデッセイ専属のパターコーチ・鴻上みらいさんに「重いグリーンが苦手」と相談。「センターシャフトは重いグリーンだと難しくなる」と助言を受け、ストロークとの相性も理論的に説明してもらった上で戻す決断をした。
今週のグリーンについて「ラインに集中しすぎてタッチが狂うのが私の悪いクセ。今週は距離感やボールの入るスピードを意識して練習しました」と攻略法も明かした。
ウッドやUTは『エリート』『パラダイムAiスモーク』『APEX UW』番手毎にモデルが異なる。理由は「自分が打った通りの球が出るクラブを選びたい。いいショットを打ったのに結果が違うのは嫌なので、ギャップが少ないものを。ミスした時はきちんと“ミス”として出てくれることが重要」とのこだわりによるもの。
もちろん、コースに持ち込む前は測定器でデータを確認するが「実際にコースでどういう球が出るかが一番大事。スタメンになるまでかなり慎重に選ぶので、クラブをあまり替えないタイプです」と柏原。そして“慎重派”で損をした、具体的なエピソードも明かした。
1Wは7月の「ミネベアミツミ」まで初代『パラダイム』だったが、3年間使い続けた結果、ヘッドが割れてしまった。「信頼していたので替えづらかった」が、新たに用意された『エリート♢♢♢』をプロアマで試すと「前のヘッドより飛んだので、もっと早く替えれば良かった」と性能に驚き「タイミングも良く、私もキャロウェイさんも喜んでいました」と笑顔で振り返った。
なお、パターの勝数は今季21戦のうちオデッセイが11勝目(岩井千怜、吉田優利、穴井詩、安田祐香、神谷そら、稲垣那奈子、内田ことこ、小祝さくら、渡邉彩香、河本結、柏原明日架)で、ピンが6勝(3勝の佐久間朱莉、工藤遥加、菅沼菜々、高野愛姫)、テーラーメイド2勝(高橋彩華、入谷響)、スコッティ・キャメロン2勝(申ジエ、永峰咲希)。
ゴルフボールはタイトリストの9勝(3勝の佐久間、工藤、穴井、ジエ、稲垣、高野、高橋)にスリクソン(岩井、安田、菅沼、入谷、内田、小祝)が6勝で続く。そして、キャロウェイが3勝目(神谷、河本、柏原)でブリヂストンの2勝(吉田、渡邉)を抜き、テーラーメイド(永峰)が1勝となった。
【柏原明日架の優勝ギア】※ウェッジ3本以外はキャロウェイ
1W:キャロウェイ ELYTE♢♢♢(9.0°Tensei Pro Blue 1K)
3W:キャロウェイ PARADYM Ai SMOKE♢♢♢T(14°Diamanaカイリ60S)
7W:キャロウェイ PARADYM Ai SMOKE ♢♢♢(20°Diamana TB70S)
3U:キャロウェイ APEX UW 2023(21°Diamana TB70S)
6U:キャロウェイ PARADYM Ai SMOKE MAXFAST(27°Diamanaプロトタイプ)
7I~PW:キャロウェイ X FORGED STAR(N.S.PRO 850GH neo S)
48,52,56°:フォーティーンRM(N.S.PRO 850GH neo S)
60°:キャロウェイ OPUS(N.S.PRO 850GH neo S)
PT:WHITE HOT OG ROSSIE
BALL:キャロウェイ CHROME TOUR X