“考えるな、感じろ”はゴルフでも同じ! 無心で打つための3つのルーティンとは?【心理学者に聞いた】

ゴルファーがプレッシャーに負けてしまうのは“考える脳”が口を挟むから。“感じる脳”だけでプレーすればプレッシャーに負けずに打てると、心理学者の児玉光雄氏は話す。どういうことなのか?
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人間の脳には、“感じる脳”と“考える脳”とがあります。ゴルフが上手くなりたいと思ったらどちらもフルに活用しなければいけないのですが、ショットを打とうとしているときに重要になってくるのは“感じる脳”です。むしろ、“考える脳”は、ショットが終わるまで眠っていてくれた方が、いいプレーにつながります。

というのも、“考える脳”が働き出すと、今まさにショットをしようとしているあなたに、「フェアウェイは狭いし、両サイドはOBだから気を付けろ」「ここでは250ヤード飛ばさないと、パーオンは難しいぞ」といった情報を発信し続けるからです。

情報自体は正しいものでも、打つ直前の情報は、プレーヤーに余計なプレッシャーを与えるだけで、何の効果も得られないのです。つまり、いいショットを打つためには、“考える脳”を黙らせ“感じる脳”だけでプレーをする必要があるということ。

では、そのためにはどうすればいいか。具体的には、次の3つの方法があります。いずれもボールにクラブヘッドをセットしたあとで、

【1】意識を呼吸に集中させる
【2】ボールの印字やディンプル、またはクラブヘッドの形状やクラウンのデザインを注視する
【3】ワッグルのことだけを考える

この3つを練習の際にやってみて、自分に合うものを選んでプレショット・ルーティンに組み込んでください。私はこれを、“メンタル・ルーティン”と呼んでいますが、ショットの際、“考える脳”を黙らせ、無の境地でスイングするためには最高の方法だと考えています。ぜひお試しを。

※『アルバトロス・ビュー』920号より抜粋

■解説:児玉光雄
こだま・みつお/追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員。

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