
<スタンダード・ポートランドクラシック 2日目◇15日◇コロンビア・エッジウォーターCC(オレゴン州)◇6497ヤード・パー72>
72位で迎えた渋野日向子が、ボギーなしの4バーディを奪い「68」をマーク。トータル4アンダーまでスコアを伸ばし、予選通過圏内でホールアウト。ボギーフリーでのラウンドは、今年の「JMイーグルLA選手権」2日目以来となる。
序盤はなかなかパッティングが決まらず、前半は1バーディで折り返し。「本当にどこかで入ってくれれば…というのが続いていた。そういうショットが打てているのはすごくうれしかった」。後半は4番、5番、そして7番パー5でバーディを奪い、「チャンスについた4番で取れたのはうれしい。5番も池に入るかと思ったけど、ギリギリ超えてくれてよかった。アウトのパー5も取りたかったのでよかった」と安堵の表情を浮かべた。
この日はショットが安定した。フェアウェイキープ率は2日間とも71%だが、パーオン率は初日の44%(8/18)からこの日は83%(15/18)へ大幅アップ。初日は「ショットがボロボロ。気にしすぎたかなって思うのが多かった」と話しており、この日もプレー中にスイングを確認する場面があったが「意識するところはたくさんあったけど、『なるようになれ』という感じでやっていた」と気持ちの切り替えが奏功した。
納得のいくショットは初日に比べて「1個か2個ぐらい」は増えたが、「まだまだ再現性も高くないし、コントロールも全くできてない。その割には頑張ったかな。パーオン率もきのうよりも2倍ぐらい増えていたし、『増えた~』って感じ」と課題は残るも、手応えを得ることはできた。
「あとはパターが入ってくれればよかったかな…」と、“あと一筋”が続いたこの日のパット数は30回。それでも「前は少しイライラしていたかもしれないけど、これだけパーオンしていることに喜びを感じている。怒りポイントではないし、焦るポイントでもない。平常心でいけていました」と振り返る。フラストレーションが募る場面もあったが、最後まで落ち着いてプレーできたことが、ボギーフリーでのラウンドにつながったに違いない。
一時は予選落ち圏内に沈んでいたが、通過圏内まで浮上。「昨日はショットがボロボロのなかイーブンで回れたのはよかったのかなって…思ってもいないけど。今日は攻めるだけだと思っていたので、きのうよりマシなショットが増えてよかった。あした以降も上を目指して頑張りたい」と、2試合ぶりとなる決勝ラウンドへ意気込む。
シーズンも終盤を迎え、現在のCMEグローブ・ポイントランキングは88位。シーズン終了時点の80位以内で来季の出場権(カテゴリー1)が確定し、81〜100位は準シード(カテゴリー11)となる。「シードを取るには予選通過を重ねないといけないし、トップ10も狙っていかないといけない。でも焦らないようにしたい」と冷静に語る。「攻めまくれるコース」でさらにスコアを伸ばし、上位で最終日を迎えたい。