アジアシリーズ出場権をかけた争いも残り4試合 米女子ツアー日本勢の現在地は?

<スタンダード・ポートランドクラシック 事前情報◇13日◇コロンビア・エッジウォーターCC(オレゴン州)◇6497ヤード・パー72>

夏の欧州シリーズを終え、米国女子ツアーは米本土の試合に戻る。海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)終了時点のCMEグローブ・ポイントランキングに基づき、出場優先順位を見直す第2回リシャッフルが行われた。リシャッフルの対象となる山下美夢有、吉田優利、岩井明愛、岩井千怜、馬場咲希は全員、ランキング80位以内に入りこれを突破。そしてここからは、秋のアジアシリーズ出場に向けた争いが激化する。
現地時間14日に「スタンダード・ポートランドクラシック」が開幕。今大会を含めて4試合後の「クローガー・クイーンシティ選手権」(9月11日開幕)終了時点でのポイントランキングに基づき、10月から始まるアジアシリーズの出場権が付与される。

アジアシリーズは出場人数が絞られるエリートフィールドで、いずれも予選カットなしの4日間大会。初戦は10月9日開幕の「ビュイックLPGA上海」(中国/チージョン・ガーデンGC)で、「BMW女子選手権」(韓国)、「メイバンク選手権」(マレーシア/クアラルンプールG&CC)と続く。そして最後に、11月6日~9日の日程で「TOTOジャパンクラシック」(滋賀県/瀬田GC)が予定されている。

各大会の出場枠は米ツアーメンバーと開催国ツアーメンバーにそれぞれ割り振られる。米ツアーメンバーの出場枠は中国大会が62人、韓国大会とマレーシア大会が68人、日本大会は43人。TOTOの日本ツアー枠は35人で、これは「富士通レディース」終了時点のメルセデス・ランキング上位者に与えられる。昨年のTOTOでは、日本ツアー選手として出場した竹田麗央が優勝し、米ツアーメンバー入りを果たした。

現時点ですでにTOTOのエントリーを済ませている日本勢は6人。現在ランク3位の竹田、19位の千怜、39位の明愛、48位の畑岡奈紗、66位の馬場咲希。ランキング94位につけるロビン・チェ(オーストラリア)までが43名の出場枠に入っており、96位のアレクサ・パノ(米国)がリザーブ1番手につけている状況だ。

ただ、締め切りまでまだ余裕があるため、ここからランキング上位者が順次エントリーしていく可能性は高い。昨年大会はランク確定時点で75位だった勝みなみまでが出場することができた。ここがボーダーラインのひとつの目安になる。

日本勢は3位の竹田から48位の畑岡までがTOTO出場の安全圏といえる。66位の馬場、68位の吉田はボーダーライン付近。88位の渋野日向子、112位の笹生優花、143位の西村優菜は大量ポイントが必要な状況だ。

アジアシリーズが終われば、レギュラーシーズンは米本土での1試合をもって終了する。ポイントランク60位までが高額賞金の最終戦出場権、80位までが来季カテゴリー1の出場権(シード権)を得られる。そこを目指すためにも、アジアシリーズに出場してポイントを稼ぎたいところ。ここからの4試合がシーズン終盤を左右する大事な戦いになる。

【昨年の各大会の最終出場状況】
中国:出場確定ランクの97位までが出場
韓国:同90位
マレーシア:同86位
日本:同75位

【現在のポイントランキング】
竹田麗央 3位、1659.118pt
山下美夢有 4位、1583.528pt
西郷真央 7位、1370.692pt
古江彩佳 16位、1010.333pt
岩井千怜 19位、987.556pt
勝みなみ 35位、701.150pt
岩井明愛 39位、641.481pt
畑岡奈紗 48位、509.972pt
馬場咲希 66位、311.311pt
吉田優利 68位、284.200pt
渋野日向子 88位、188.017pt
笹生優花 112位、93.288pt
西村優菜 143位、38.404pt

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