“ベティスの未来”がデビューから約10カ月で退団へ…セスク監督に請われた19歳MFの惜別「僕はいつまでもベティコだ」

 コモ加入が間近に迫るMFヘスス・ロドリゲスが、イタリアへと出発するのに際して、ベティスに惜別のメッセージを残した。

 “ヴェルディブランコの未来”との別れは、あまりにも早すぎるものとなった。2005年11月21日生まれのヘスス・ロドリゲスは現在19歳。このカンテラーノは、昨年10月にトップチームデビューを果たしたばかりだが、今年1月のアラベス戦で初ゴールを決めるなど瞬く間に頭角を現したのだ。公式戦32試合に出場し2得点1アシストを記録。主戦場は左サイドだが、ドリブルで攻撃を牽引するプレーぶりは、クラブレジェンドを彷彿とさせる。そう、ホアキン・サンチェス。“17の後継者”…と目され始め、来シーズンのさらなる活躍に期待が寄せられていた。

 しかし今夏、セリエAで注目を集めるコモへの完全移籍が決定的に。両クラブは移籍金2250万ユーロ(約38億円)に、最大600万ユーロ(約10億円)のボーナス付帯(一部は容易に達成可能な条件)で合意に達すると、セスク監督直々の要望だったことが最後の決め手となり、ヘスス・ロドリゲスも「イエス」と返答したという。移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏によると、1日にメディカルチェックが予定されており、正式なアナウンスもまもなくと見られている。

 そんな同選手は、30日夜にセビリア空港に到着。『Zona Mixta』の取材に応じたヘスス・ロドリゲスは、「幸せと、少しの寂しさがある。4年間過ごした家を離れるけど、新しい冒険が始まるんだ。人生において最も大切なクラブ…ベティスに最高の未来が訪れることを願っている。このクラブは僕に全てを与えてくれた」と告白。また、ベティコ(ファンの愛称)に対しても「応援してくれてありがとう。メディアで報じられていることには耳を傾けないでね。僕は、どんなときもベティスを応援してきたし、これからもそれが変わることはない。チームの成功を祈っている。ヘリオポリスから遠く離れていても、僕はいつまでもベティコだ」と惜別のメッセージを残している。

 ホアキン氏の“次なる後継者”としてカンテラから台頭した矢先の、コモ移籍となるヘスス・ロドリゲス。ベティスにとっては、直々に『17』を継承したMFロドリに続いて、クラブの未来を背負うはずだった若手を失うことになった。

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