“新型極超音速ミサイル”ロシアで量産が開始される 既存の防空システムでは迎撃不可能との話も

ロシアで中距離極超音速ミサイルシステム「オレシュニク」の量産が開始されていることが明らかに。

射程に関しては最大5500kmに達する?

 ロシアで中距離極超音速ミサイルシステム「オレシュニク」の量産が開始されていることが、2025年6月23日のウラジーミル・プーチン大統領の発言により明らかになりました。

 プーチン大統領は、軍事士官学校の卒業式にビデオメッセージで出演し、「最新の『オレシュニク』中距離ミサイルシステムの量産が進行中である」と語りました。

「オレシュニク」は、2024年11月21日にウクライナの都市ドニプロにある防衛関連施設を攻撃した際、初めて実戦投入されました。当初は中距離弾道ミサイル(IRBM)と報じられていました。

 射程については最大5,500kmに達するとされており、ロシア領内からウクライナのみならず、ヨーロッパ全域やアメリカの一部にまで到達可能な距離です。

 プーチン大統領は以前、「このミサイルは迎撃不可能であり、核兵器に匹敵する破壊力を持つ」と述べています。仮にプーチン大統領やロシア政府の主張が事実であれば、このミサイルはマッハ5以上の極超音速で飛翔し、かつ従来の弾道ミサイルとは異なり、飛行途中で軌道を変更できるため、着弾位置の予測が困難で、既存の防空システムでは迎撃が著しく困難とされます。

 また、2025年後半にこのミサイルシステムを、ロシアおよびウクライナの隣国であるベラルーシに配備する可能性についても、以前プーチン大統領が言及しています。

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