祝福のハグが連発… 入谷響は同期&同級生に見守られながら初優勝「自分を高めてくれる存在」

<ニチレイレディス 最終日◇22日◇袖ヶ浦カンツリークラブ・新袖コース(千葉県)◇6594ヤード・パー72>

最終組を迎えた18番ホール。ルーキーの入谷響が、右バンカーから寄せた数十センチのウイニングパットを流し込んだ瞬間、グリーン脇で初優勝の瞬間を見届けた同期、そして同学年の選手たちは「すごーい」など声をあげながら、主役に大きな拍手を送った。
同じプロテストを通過した都玲華、中村心、そして同じ2005年生まれの菅楓華、清本美波がグリーン脇で祝福し、そしてハグを交わした。入谷は「終わってホッとした。その後、みんなに会ってハグをして、ようやく優勝の実感が湧きました」と、この時のことを振り返る。

よろこびの気持ちが増すこのシーンだが、見届けた4人にとっては、刺激的な光景でもあった。入谷とともに中嶋常幸が主宰する「トミー・アカデミー」で腕を磨く同期の中村は、「かっこいい! 中嶋プロもすごいよろこんでると思います」と、自分のことのようによろこんだ。『次は自分の番?』と聞かれると、「頑張ります」と力強く答えた。同じく同期の都も、「すごいですね」と感心しきりだ。

同学年の菅も、「すごくうれしい」と心からの祝福を送る。優勝を決めた瞬間は、「(パットが)近すぎて終わっちゃったみたいな感じで、ちゃんと見られなかった」と笑って振り返ったが、やはりこんな思いもこみ上げた。「今まで同期が優勝しても、あまり(次は自分がとは)思わなかったけど、そう思ったほうがいいのかなと感じた。刺激を入れながら、頑張りたい」と、さらなる躍進につながりそう。

前日に予選落ちしてしまった清本は、サンデーバックナインについて応援。「うれしかった。勝ちそうだなと思って、ついて行きました。『頑張って』って言いたいけど言えなかったです」。そしてやはり、次は自分が祝福される側になることをイメージする。

この同期、同級生の存在について入谷は、「アマチュアの頃から一緒に戦ってきた選手ばかり。一緒にプロになって、戦って、モチベーションにもなっている。自分を高めてくれる存在です」と話す。今後の国内ツアーを引っ張る存在になる若い力が、この1勝でその輝きをさらに増すことになるかもしれない。(文・間宮輝憲)

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