竹田麗央が全米に続くV争い 2日連続アンダーパーで3打差「ホントに耐えられた」

<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 2日目◇20日◇フィールズランチ・イースト(テキサス州)◇6604ヤード・パー72>

またもメジャーで優勝争いに加わった。2打差3位から出た竹田麗央が4バーディ・3ボギーの「71」でプレー。首位と3打差のトータル3アンダー・2位タイで決勝へ入る。
大会注目組ながら、午後2時28分と遅めのティオフ。前半インコースはパーを拾いながら2ボギーと落とし、折り返し直後の1番でもボギー。3オーバーまで落とした。

それでも2番、3番でしびれるパットを決めてパーをセーブすると、流れをつかんだ。4番は実測133ヤードの打ち下ろしながら、ピンは右6ヤード、風は右からという難しいシチュエーション。「番手がピッタリだった。グリーン右端を狙ってイメージ通りに打てた」と9番アイアンでのティショットをベタッとつけて初バーディ。そして、そこから3連続バーディを奪った。

「風も吹いていたし、ショットもちょっと曲がっていて、チャンスも決めきれなかった。なるべくボギーにならないように意識して回っていたら、後半に3連続が来たので、ホントに耐えられた」

とりわけ6番(パー4)はマネジメントに胸を張った。バンカー越えになるピンに対して、あえて右を狙った。「ちょっと距離はあったけれど、無理に攻めずに獲れたバーディだった」と作戦成功。そして技ありのアプローチでパーを拾った直後の最終9番では、スタンスの取りづらいバンカーから寄せてバーディで締めた。

強風が吹き続けた2日目の平均スコアは『76.013』を記録し、2日連続のアンダーパーは竹田と首位のジーノ・ティティクル(タイ)のふたりだけ。プレー時間は6時間15分超にも及び、「最終ホールはあんまり…。日が沈んでちょっと暗かったですね」と疲れをにじませたが、同時に、充実感を覚えているようにも見える。

「全米女子オープン」では首位で2日目を迎えたが、最終ホールをダブルボギーとしてその日の“貯金”を失い、ラウンド後には目に涙を浮かべていた。そんな悔しさを糧にしたような一日。今回はより上位で週末に向かうことができる。

「いい位置で決勝ラウンドをプレーできるのですごく楽しみ。しっかり自分のやるべきことに集中して2日間を頑張れたら」。世界最高峰の舞台での優勝争いを見据えた。(文・笠井あかり)

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