ガスペリーニ新監督「ミラノやトリノだけが勝つ時代ではない」…ローマでの挑戦へ決意「重要なのは結果」

 ローマの指揮官に就任したジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が17日、記者会見で意気込みを語った。

 今季のセリエAを20勝9分9敗の5位で終えたローマ。シーズン途中に指揮官へと就任したクラウディオ・ラニエリ監督との契約が今夏に満了を迎える予定となっていた同クラブは、後任候補としてアタランタを率いていたガスペリーニ監督をリストアップし、今月6日に3年契約を締結したことが発表された。なお、ラニエリ監督については取締役への就任が決まり、クラブのアドバイザーとしても活動していく。

 会見に出席したガスペリーニ監督は、「最初に接触したのはラニエリだった。彼はこのチームとクラブの現実を私に説明してくれた。その後、オーナーたちと会った。彼らは情熱に溢れ、これまでなかなか実現できなかった野心的なプロジェクトを抱いていた」と告白。「彼らは私とともに強く建設的な何かを作りたいと考えていて、ファイナンシャル・フェアプレーの現状を理解した上で、その話をした。彼らはローマにしっかりとした投資を行い、クラブをトップへ導きたいと考えている」と指揮官就任までの経緯を明かした。

 また、「ローマに来てからずっと、ここではいろんな問題があると皆に警告されてきた。でも、それは“弱点”ではなく“強み”になるはずだ」と述べつつ、「プレッシャーという言葉がよく使われるが、私はむしろ良いサッカーを求める強い情熱とエネルギーを感じている。いくつか修正点はあるし、新たなエネルギーを注入して正しい方向へ進むこともできるんだ」と主張。「ナポリは3年間で2度スクデットを獲得し、パリはヨーロッパサッカーの中心になった。ミラノやトリノだけが勝つ時代ではない。逃げ隠れしても意味はない。重要なのは結果だ。私たちは成功できると信じ、クラブのレベルを引き上げる必要がある」と力強く語っている。

 さらに、「ローマのようなクラブで10年先の計画なんて立てられない。もっと迅速かつ具体的でなければいけない。それでも私たちはしっかりとした土台を築き、ファンが自分たちのアイデンティティを感じられるようなプレースタイルを作る必要がある」と指摘。ローマの監督就任前にはユヴェントスからのアプローチがあったことも認めながら、「ローマは今の私が求めていたクラブだ。この選択は間違っていなかったという確信がある」とコメントした。

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