岡山絵里は惜敗も7年ぶりの全英切符を獲得「20代最後なので、狙っていました」

<宮里藍 サントリーレディス 最終日◇15日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6558ヤード・パー72>

4年ぶりの優勝にはあと一歩届かなかった。予選ラウンド2日間は首位に立っていただけに悔しさは残るが、それ以上に満足感もこみ上げてきた。
4バーディ・1ボギーの「69」と大事な最終日に3つ伸ばした。クラブハウスリーダーとして待機していた岡山絵里は、最終組で回った高橋彩華の優勝を見届けると、穏やかな表情で取材に応じた。

「最初の流れからしたら、2位で終われたことに不満はないです。すごく自信になったし、まだまだイケるなと思うことができた。悔しいけど、前向きに頑張れそうです」

2番でボギーが先行した。だが、6番からの2連続、さらに9番と前半だけで3つのバーディを奪い、V争いに踏みとどまった。後半16番では、ピン右5メートルから下りの繊細なラインを、ほぼ触っただけのソフトタッチで沈めてバーディ。2021年「アクサレディス」以来のツアー3勝目を目指し、最後まで高橋に食らいついた。

「後半はチャンスもかなりあったけど、そういうところでサラッと決めないと優勝はできない。決められるようにしたいです」

優勝こそ1打差で逃したが、22年8月の「NEC軽井沢72」以来となる2位フィニッシュで、7月31日開幕の海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)の出場権を獲得した。ロイヤルリザム&セントアンズで行われた18年以来、7年ぶりの大舞台。2度目の挑戦に今からワクワクが止まらない。

「2位まで行けるのは分かっていたので、狙っていました。今年は20代最後なので、行きたかったんです。前回はリンクスで難しかった。うまい選手ばかりで、めちゃくちゃ刺激も受けました」

ここ数年は持病の腰痛に苦しみ続けた。引退も考えるほど成績は急降下したが、昨年9月に下部のステップ・アップ・ツアーで優勝を果たし、ようやく暗いトンネルを抜けた。そのときつかんだ手ごたえが、今週の4日間で確信に変わった。「前に全英に行ったときよりも、ちょっとはうまくなっている気がする。しっかり戦える準備をします」。

前回は52位。6人が出場した日本勢の中では2番目の成績だった。今月4日に誕生日を迎えたばかりの29歳は、まだまだ進化の途中。20代最後の夏に大きな花火を打ち上げる。(文・臼杵孝志)

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