16歳の岩永杏奈が妹と初タッグでイーブンパー発進 来週はそろって「日本女子アマ」に出場 

<宮里藍 サントリーレディス 初日◇12日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6558ヤード・パー72>

昨年の「日本女子オープン」で16位に入り、ローアマに輝いた注目アマチュアの岩永杏奈(大阪桐蔭高2年)が、3学年下の妹・梨花(りんか)を初めてキャディに起用し、3週連続のプロトーナメントに挑んでいる。
2週前の「リゾートトラストレディス」は21位、前週の「ヨネックスレディス」は25位で、ともにベストアマチュア賞を獲得。初体験の3週連続のツアーに疲れも溜まるころだが、「昨日、休めたので大丈夫です」と元気に18ホールを完走した。

インから出た10番はフェアウェイからの2打目を「ちょっとトップしました」とパーオンに失敗した。花道からの3打目はピンを4メートルほどオーバーしてボギーとしたが、「朝イチはよくあることなので」と慌てることなく、その後はパーを重ねた。後半は2バーディ・1ボギーで回り、イーブンパーの48位発進。「パットが最後まで入ってくれなかった」と不満の残る初日となったが、妹の話になると笑みも浮かんだ。

「思ったよりも動いてくれました。『次はどこに行ったらいいの』とか言っていたけど、想像していた以上によかったと思います。点数?80点くらいです」

中学2年の梨花は姉の背中を追って、ゴルフを始めた。姉が優勝した今年5月の「関西女子アマ」で8位に入り、姉妹揃って「日本女子アマ」の出場権を獲得。今回の姉妹タッグは、父・憲浩さんの「経験を積ませたい」という発案で実現した。ターゲットは間近に迫った女子アマ日本一決定戦。妹のキャディは予選ラウンド限定で、週末は練習に充てるという。

「プロの試合はロープの外からは見たことはあったけど、中からは初めて。疲れるかなと思ったけど、意外と大丈夫でした。ほかの選手の邪魔にならないようにするのが難しかったです」(梨花)

今月24日から開催される「トヨタジュニアゴルフワールドカップ」(愛知県)まで、実に5週連続の試合。その折り返しとなる地元・兵庫での大会で「これまでトップ10に入ったことがないので、そこを目指したいです」と気合を込めた。姉妹タッグの最終日となる予選ラウンド2日目。妹のキャディに及第点を与えたお姉ちゃんは、100点満点のゴルフで巻き返すつもりだ。(文・臼杵孝志)

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