新作ヘッド+シャフトを同時投入へ 桑木志帆が海外メジャーに向けて“1W大刷新”「可能性を感じる」

<宮里藍 サントリーレディス 事前情報◇11日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6558ヤード・パー72>

梅雨時期らしい大雨に見舞われた練習日。会場では、各クラブメーカーから今後発売される新作をテストする選手の姿も多く見られた。そのひとりがブリヂストンと契約を結ぶ桑木志帆。ここでテストしたクラブが、メジャー大会への切り札にもなりそうだ。
桑木が渡されたのは、同社担当者に詳細を聞いても、「発売は秋の予定で、今はそれしか話せません」というほどのニューアイテム。ヘッドは4モデルあり、それぞれ『BX2 HT』、『BX1 ST』、『BX1 LS』、『B-Limited BX1★TOUR』と書かれた、見た目がマットなヘッドだった。

その4モデルの中から、桑木は『BX1 LS』をチョイス。「顔は少しマットになった感じはするけど、いい意味で大きく変わっていない。振り心地も打感もすごく良かった。すぐにでも替えられると思いました」と、その第一印象を話す。

ドライバーに求めるものは「飛距離」と言い切る。今季のドライビングディスタンスは244.13ヤードで20位につけるが、その意識は海外ツアーを経験することでさらに増した。

「初めてアメリカの試合(全米女子オープン)に出て、周りは飛ぶ選手ばかり。無理して飛距離を伸ばそうとは思わないけど、2打目を短い番手で打てたら、楽になると思う。今、メーカーさんにも色々とお願いしている」。2週前にウィスコンシン州エリン・ヒルズGCで行われた「全米女子オープン」は、4日間を戦い切り56位。ここで「平気で20~30ヤード置いていかれる」というカルチャーショックを受けた。

この大会を終えると、来週は再び海を渡り「KPMG全米女子プロ選手権」(19~22日、テキサス州、フィールズランチ・イースト)に世界ランクの資格で出場する。それも見越して、今週から新たなクラブを投入するというわけだ。

ヘッドのみならず、シャフトも藤倉コンポジットが今週から投入した「スピーダーNX」の新作とみられる一本に差し換えることを決めた。金色に輝くこのシャフトの印象について聞くと、気に入ったのは「(ヘッドが)走ってくれますね。球が暴れないし、スピン量も抑えられたから、飛距離も出ます」という部分。新ヘッドと新シャフトの相性もバッチリかみ合ったとくれば、さらなる相乗効果にも期待できそうだ。

事実、飛距離、スピン量、ボールスピードをチェックすると、いずれの数値も向上。シャフトは0.5インチ長くし、45.5インチにするという工夫も奏功した。開幕前日のプロアマでも使用し、「強い球が出るようになった印象がある。初速も出ている」と好感触を得た。

「新しいドライバーには可能性を感じている。打った感じはすごく良かったので、次のメジャー(全米女子プロ)に向けて調整していきたい」

今大会の上位2位、もしくは今大会終了後のメルセデス・ランキング(MR)上位3位以内に入れば、「AIG女子オープン」(全英、7月31日~8月3日、ウェールズ/ロイヤル・ポースコールGC)の出場権を獲得できる。桑木は現在390.27ptでMR18位。全英切符を手に入れるためには、上位2人に入るしかない。「海外志向が強くなった」と話す今、大事な一戦になる。(文・間宮輝憲)

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