
高校1年間と大学4年間を米国で過ごした谷田侑里香(たにだ・ゆりか)は、米女子下部にあたるエプソン・ツアーを主戦場とするプロゴルファーだ。昨シーズンは下部ポイントランキング52位でシードを獲得した。目指すは、長年夢見てきたLPGAツアー参戦。その姿を追う。
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みなさん、こんにちは! 全米予選会を含めた“実質5連戦”が終わってから、2週間のオフを過ごしていました。拠点とするフロリダに戻って、スイングを見直し、課題であるパッティングに時間を費やしていました。
5週間も試合が続くと、スイングもズレが生まれてきます。連戦中はズレてしまっていても試合をやらないといけないので、少しずつ修正することが精一杯。こうやってオープンウィークに一度リセットして、スイングを見直しています。コーチに動画を送ったり、自分で動画を見たりして調整しました。ニュートラルに戻せたかなと思います。
パッティングにもかなりの練習時間を費やしました。ドリルをしたり、ストロークがかなり良くなってきていると思います。今週、どういう結果になるのか楽しみです。
さて、今週からはミシガン州の3連戦です。ここは私が大学4年間を過ごした場所で、ミシガン州立大は今週の会場からは車で1時間のところにあります。ちょうど去年の試合以来、1年ぶりに“帰って”きました! 遠征でいろんなところに行く機会がありますが、やっぱりここに帰ってくると落ち着きます。第二の故郷です。
ここは自然が豊かで緑が多くて、景色もキレイで落ち着きます。フロリダ(米南東部)はめちゃくちゃ暑かったですが、ミシガン(米中西部)は寒い…。特に練習日は雨が降っていたので、より寒く感じました。朝もかなり冷えますが、天気が良ければかなりいいゴルフ日和になりそう。涼しくて過ごしやすい気候です。
少し早めにミシガンに着いたのですが、なかなか時間が取りづらくて、母校を訪れることも、街を散策することもできず…。それでも今週お世話になる、ホストファミリーの方とはゴルフをすることができました。このファミリーには大学時代から、娘のように可愛がってもらっています。コロナ禍のときには、チームのみんなが故郷に帰っちゃって寂しかったけれど、この家に遊びに来て泊まらせてもらったり…。ひとりぼっちを救ってくれました。メッセージのやりとりはずっと続けていますが、直接会えるのはとてもうれしいです。
しみじみとしましたが、今シーズンも間もなく折り返し地点。具体的な課題も見つかってきました。これまでの7試合はパターを課題にしてきて、これは徐々に手ごたえを感じ始めてきました。すると、その陰に隠れていたものに気づいたんです。大事なのは“パーオン率じゃん!”って。
これまでは1ラウンドでパーオンをしていたのが8~13回くらい。これだとパーを拾って耐えるゴルフになってしまいます。ショートパットを外してスコアにならなかった部分が改善されてきたので、次はバーディチャンスを打つ回数を増やしたいんです。理想は1ラウンドあたりパーオンが14~15回(約80%)。このスタッツに自分でも一番注目しています。みなさんにもぜひ、注目してもらいたいです。
試行錯誤をして、考えながら毎ラウンドを回っています。その結果がバチッとハマってくれれば…。“トライ&トライ”で自分のスタイルを見つけられるように、日々を過ごしています。昨年は応援してくださる方々や大学時代の友人、恩師もサプライズで観戦しに来てくれました。今年は来てくださるか分かりませんが、上位で戦っている姿を見せられるように、頑張ります。応援よろしくお願いします!