
渋野日向子がメジャー第二戦「全米女子オープン」で7位と、今季初のトップ10入り。今季からクラブ契約フリーになり、オデッセイのAIパターを中心に使用してきたが、今大会では古巣・PINGの鉛だらけの『スコッツデール アンサー プロトタイプ』で好成績に転じていた。
PINGの樹脂インサート『ペバックス』と渋野のメジャー成績には少し関連性があるのかもしれない。2019年の「AIG全英女子オープン」で優勝時に使用していたのは、PING『シグマ2 アンサー』。そのソフトなインサートで、固く速いメジャーのグリーンでも繊細かつ強気なパットの数々を決めてきた実績がある。
PING広報によれば『シグマ2』のペバックスより今作『スコッツデール』の方がソフトな打感だと言い、鉛ベッタリなモノはかなり前に渡したプロトタイプ。「シェブロン選手権」ではオデッセイだったが、今大会でPINGを再登板させた模様。結果、ショットに不安を抱える中で「だいぶアプローチとパターが頑張ってくれていた」と、ショートゲームが冴え渡った。
スタッツでも西郷真央に次ぐ総パット数「116」の少なさで、パッティングのスコア貢度度も4位だった渋野。次戦「ショップライトLPGAクラシック」ではショットの立て直しについて課題を口にしたが、グリーン上でPINGとオデッセイ、どちらを選ぶのかにも注目したい。