間もなく配備か?「国産ステルス巡航ミサイル」移動中の姿を捉えた! 発射機以外の見慣れぬ車両も

中谷防衛大臣が視察した島嶼防衛用高速滑空弾とは別モノです。

発射機だけでなく指揮統制装置まで撮影に成功!

 2025年5月下旬、九州北部で、陸上自衛隊の新装備「12式地対艦誘導弾能力向上型(地発型)」の発射システムと思われる車両の一群が目撃されました。

 目撃されたのは4両で、発射機(LAU)が1両、弾薬運搬車(LDU)が1両、指揮統制装置が2両です。なお、発射機と弾薬運搬車は8輪駆動の車体の上に、ミサイルキャニスターを4本搭載しており、指揮統制装置は6輪駆動の3 1/2tトラックの荷台部分に専用シェルターをそれぞれ搭載していました。

 12式地対艦誘導弾能力向上型は、敵の対空ミサイルなどの脅威圏の外から目標を攻撃できる「スタンド・オフ防衛能力」を強化するために調達・配備される新装備となります。その名の通り、陸上自衛隊の現有装備である12式地対艦誘導弾の改良型という位置づけですが、長射程化とステルス性能が大幅に向上しているのが特徴で、開発は三菱重工業が担当し、射程は1000km以上とされ、いうなれば国産の巡航ミサイルというべきものです。

 多様なプラットフォームから発射することを想定して開発が進められており、地上発射型(地発型)、艦艇発射型(艦発型)、航空機発射型(空発型)がそれぞれ開発中です。

 地発型に関しては今年度(2025年度)、艦発型は来年度(2026年度)、空発型は2027年度に開発が完了する見込みです。これを受け、防衛省は2025年度(令和7年度)予算に、地発型の地上装置など2セット分を盛り込んでいるほか、艦発型の取得費や空発型を搭載するためのF-2能力向上改修(8機分)の費用を計上しています。

 このミサイルの導入により、日本の防衛戦略における抑止力が強化され、敵の射程圏外からの攻撃が可能になると期待されています。今後の配備計画の進展に注目が集まります。

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