
ブンデスリーガ1部復帰を決めたハンブルガーSV(HSV)は、将来的に新スタジアムへ本拠地を移す可能性があるようだ。5月31日、ドイツメディア『スカイ』が報じた。
ブンデスリーガ優勝3回、チャンピオンズリーグ優勝1回を誇る名門HSVは、1953年に開場した『フォルクスパルクシュタディオン』を長らくホームとして戦ってきた。このたび、ハンブルク市がオリンピック招致に正式へ乗り出し、その目玉として、『フォルクスパルクシュタディオン』のすぐ隣に6万人収容の新スタジアムを建設する構想が発表された。
スタジアムは五輪で陸上競技に使用され、その後はHSVの新たな本拠地として、また多機能アリーナとして使用される予定だという。アンディ・グローテ内務上院議員は現地メディアの取材に対し、「オリンピックが実現しなくても、スタジアムは建設される」と語っている。
ベルリンやミュンヘン、ライン・ルール地方も五輪招致に乗り出しているが、ハンブルクでは楽観的な見方が多いという。ベルリン五輪から100周年となる2036年か、2040年、2044年の実施を目指しており、ドイツオリンピックスポーツ連盟(DOSB)は2026年に国内の候補地を決定する方針だ。
北ドイツの大都市では過去にも2024年夏季大会の招致に動いていたが、2015年の住民投票にて僅差で否決されて失敗に終わっていた。ハンブルク市は「過去数十年の招致活動では、オリンピックを実現するために都市を改造するというものでした。そして、私たちはこの原則を覆しました。都市をオリンピックに合わせるのではなく、オリンピックのコンセプトを私たちの都市に合わせるのです」と説明し、2026年5月に予定している住民投票での可決を目指している。
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