「独自設計のステルス戦闘機」の開発計画承認! 南アジアでの軍備競争はさらに激化へ インド

5.5世代戦闘機とも呼ばれている機体。

パキスタンとの軍事的緊張が高まる中で発表

 インドのラージナート・シン国防相は2025年5月27日、新型戦闘機の開発計画を承認したと発表しました。

 今回承認された機体は、インドとして初めてステルス能力を備える予定の戦闘機で、「先進中型戦闘機(AMCA:Advanced Medium Combat Aircraft)」と呼ばれています。開発は、防衛研究開発機構(DRDO)の傘下にある航空開発庁(ADA)が主導し、国営のヒンドスタン航空機(HAL)が主要な作業を担います。また、インド国内の民間企業もこのプロジェクトに参加させる計画です。

 AMCAは、現在運用されているF-22やF-35といった第5世代戦闘機に必要なステルス性能や、超音速巡航能力(スーパークルーズ)を備えるほか、アメリカや中国、日英伊が共同開発を進めている第6世代戦闘機の要素も取り入れるとされています。そのため、一部報道では「5.5世代戦闘機」と呼ばれることもあります。

 今回の開発計画の承認は、パキスタンとの軍事的緊張が高まる中で発表されました。5月24日には、中国が独自開発したステルス戦闘機「J-35A」をパキスタンが導入する見通しであるとの報道があり、すでにパキスタン人パイロットの訓練も進められているとされています。これにより、南アジアにおける軍備競争はさらに激化する様相を呈しています。

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