「戦えないことはない」久常涼は悔しさ滲ませながらも今季初のメジャーで得た前向きな“収穫”

<全米プロゴルフ選手権 最終日◇18日◇クエイル・ホローC(ノースカロライナ州)◇7626ヤード・パー71>

海外メジャー今季第2戦は、現在世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー(米国)が圧倒的な強さで制した。その中で日本勢唯一、決勝ラウンドに進んだ22歳・久常涼は、最終ラウンドで1バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの「74」。スコアを伸ばすことができず、トータル1オーバーの37位で終えた。
試合を終えた久常は「去年と今年はずっと予選ラウンドが雨でグリーンが軟らかい状態だったのが、この最終日にすごく硬くなって。そこでちょっと気持ちが途中で切れてしまって、打ってしまったのがすごく残念」と、悔しさをにじませた。

初日は3アンダーの「68」で9位タイと好発進。2日目はイーブンの「71」、3日目は「72」と徐々に順位を落としたが23位タイで最終日を迎えた。「今週もすごくいいプレーをしていただけに、あの1ホールで全部台無しにした」と悔やんだのは前半の7番パー5。3日間パー以上をキープしてきたホールで、3打目(85ヤード)を池に入れダブルボギーを喫した。「そこからの3ホールが残念だった」と続く8番はパー、9番ではボギーと流れを断ち切れず、前半で3オーバーと苦しい展開となった。

後半は巻き返しを狙ったが、「グリーンは硬いし、全くチャンスにつけられなかった。耐えるのが精一杯だった」とすべてパーを並べてアンダーパーで回ることができなかった。それでも「パーパットはよく入ってくれたので、次につながると思いたい」と前を向いた。

世界最高峰の舞台で4日間戦い、課題は明確だ。「対応力だったり、この舞台に場慣れすることが一番大きいなと感じた。所詮、僕はまだこの程度の選手なので。すみません。でも、これから頑張ります」と改めて世界との差を感じ、自分の立ち位置を思い知らされる大会となった。

厳しいコンディションのなかで戦い抜き、前向きな収穫も。「“戦えないことはない”という手応えは少し感じられた。全米オープンに出られるようにまずは頑張りたい。こんな下の順位で終わり、おかげで体は元気なので、来週も頑張って、連戦を組みたい」と、悔しさの中にも確かな成長を実感。今季初のメジャーとなった“大舞台”で得た経験を胸に、さらなる成長を目指す。

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