
<インターナショナルシリーズ・ジャパン 初日◇8日◇カレドニアンGC(千葉県)◇7116ヤード・パー71>
日本ツアーメンバーとしてアジアンツアー高額賞金シリーズに出場している石川遼の初日は、2バーディ・5ボギーの「74」。伸ばし合いについていけず、3オーバーは126位タイと出遅れた。
今年のワーストスコアだった。ショット、アプローチ、パットいずれも精彩を欠き、「全体的にミスがあった」と振り返る。その一方で、本人としては消化不良の思いもある。「自分の中ではそんなに悪い感じはしない。悪いショットがボギーにならなくて、いいショットがボギーになったりというのがあった」。内容と結果がかみ合わず、奪えたバーディは2つだけだった。
「イレギュラー(な転がり)はない。きれいなグリーン」では、3パットが2度あった。最初はショートしがちだったものが、ホールを重ねるにつれてオーバーするように。「打っている感じは悪くはない。スピードが合ってくれば、きょうよりはいい感じになるんじゃないかな」と、2日目への期待を口にした。
同組で回ったルーカス・ハーバート(オーストラリア)は2番パー5でイーグルを奪い、直後の3番から5連続バーディをマークするロケットスタート。後半も伸ばし、「62」をたたき出して首位に立った。昨年の日欧共催大会も制した、日本に好相性のLIVゴルファー。「自分がいいスコアじゃなかったので、あまり見る余裕もなかった。でも、あれだけ飛距離が出る中で曲がらないし、変なミスもない。パーフェクトというか、素晴らしいゴルフだった」と脱帽した。
「あした巻き返せるように頑張りたい」と意気込み、そのまま練習場に直行した。この日のフェアウェイキープ率は28.57%(4/14)で、フェアウェイを外してパーオンを逃し、ボギーを喫したのは3ホールもある。スイングを確認するようにウェッジを打ち込み、ドライバーなど長いクラブではハーフショットでライン出しをするなど、丁寧に球を打った。予選通過ラインの65位タイには3打のビハインド。2日目は巻き返しが必須だ。(文・笠井あかり)