セベ・バレステロスはリリースが天才的にうまかった! 体を止めて腕だけで振るシニアのお手本になる【プロコーチが解説】

早熟の天才だったセベ・バレステロスは自在にボールを曲げるショットで世界中のゴルファーを熱狂させた。リリースの感覚が天才的だったからこそ多彩なショットを打ち分けることができた。彼のスイングを、プロコーチである奥嶋誠昭が解説する。

良い意味で手打ちのスイングです。シニアは体を無理に使うよりも、体を回さないほうがリストターンしてヘッドを速く動かせます。ボールがつかまるのでスライサーにもオススメのスイングといえますね。

腰がすごく回っているわけでもなく、腕だけで振っているイメージですね。右足も地面を蹴って上がる動きも見られません。下半身を使わずに腕で上げて戻している感覚なのでしょう。ダウンで上体が右に傾いているので、ドローが打ちやすいと思います。

スイングのポイントは、フォローでの手首の動きです。フォローでグリップエンドが飛球線後方から見えていますね。スムーズに手首を返していくのでフォローではグリップエンドが真後ろを向き、フェースは90度ターンする。これで球がつかまえているのです。

彼のスイングを取り入れるならば、手首に注目するといいでしょう。インパクトでは手首を固めずに、目標方向にヘッドを放り投げるように出すと、スムーズにフェースターンできます。ヘッドカバーなどを目標に投げるドリルなども効果的です。決して体は回さないようにして腕だけを動かすのがコツです。

■セベ・バレステロス
1957年生まれ、スペイン出身。欧州ツアーで歴代最多の50勝。6度の賞金王となる。天才的なショットとアグレッシブなプレーで世界中のゴルファーを虜にした。

■解説・奥嶋誠昭
おくしま・ともあき/ 1980年生まれ、神奈川県出身。2018年からツアープロコーチとなり、日本のトップ選手を多数指導。レジェンドゴルファーのスイングにも精通。

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