
国道180号岡山環状南道路が、2026年度に開通する見通しです。
国道2号と国道30号を連絡
国土交通省中国地方整備局岡山国道事務所は2025年4月23日、建設を進めている国道180号岡山環状南道路が、2026年度に開通する見通しと発表しました。
岡山環状南道路は、岡山市南区の藤田(国道30号の錦南交差点)から古新田(国道2号の大樋橋西交差点)に至る延長2.9kmの道路です。地域高規格道路「岡山環状道路」の一部を構成します。
岡山環状道路は、岡山市中心部をぐるりと取り囲むように計画されており、国や市が整備を進めています。延長は約40kmで、一部が国道180号や市道などとして途切れ途切れの状態で開通しています。一体的に整備されると中心部に流入する通過交通が分散し、混雑緩和につながるほか、周辺に位置する港や空港などへのアクセス性向上も期待されています。
建設の進む岡山環状南道路は、その岡山環状道路の南西部分にあたります。周辺が笹ヶ瀬川の洪水浸水想定区域に指定されていることから、盛土構造で周囲より高くして、設計速度60km/h、暫定2車線で整備される計画です。
当初は2024年度に開通する見込みでしたが、地盤が非常に弱い箇所があり対策が生じたため、2024年6月にいったん延期に。そして今回、軟弱地盤対策が概ね完了したことを受けて今後の工程を精査した結果、2026年度に開通できる見通しが立ったということです。
ここが開通すると、山陽道の吉備スマートIC(2025年度接続予定)から国道180号総社・一宮バイパス、岡山環状道路を構成する国道180号岡山西バイパス・岡山環状南道路などを経て岡南大橋・岡山港までが一本の道路でつながります。途中の大樋橋西交差点は有数の渋滞ポイントですが、開通すると丁字路が十字路に変わり、接続する国道2号の交通分散が期待されます。