美味しさの秘密は”月の引力” – 佐賀の名産「太良みかん」

11月初旬の連休だった3日と4日に、千駄木駅の近くの九州各地の食材をセレクトして提供する「SHOP & CAFE『九州堂』」で、 東大みかん愛好会と、『佐賀県太良町』のみかん生産者が、イベントを行いました。太良みかん(秋桜)の量り売りや、期間限定のみかんジュース、ジャムなどが販売されました。試食も可能で、生産者が直接販売していた事もあり、みかんは見事完売しました!

「まずは佐賀県太良町のみかんの素晴らしさを知ってほしい」という太良町の農家の針茂さんの思いも東京の消費者に届いたのではないでしょうか。東大みかん愛好会のメンバーも「課題もたくさんありますが、みんなの協力のもと、成功してよかったです」とのことでした。
ただ、そもそも、佐賀県?みかん?という方が多いと思います。今回取材に伺った筆者もそうでしたが、静岡県や愛媛県、和歌山県のみかんはよく見かけますが、佐賀のみかんって??という思いで最初はイベントに参加しました。

生産者の方に色々と聞いてみると、佐賀県太良町で美味しいミカンが育てられる秘密は、なんと『月の引力』にあるという驚くべき事実が分かりました。太良町は、佐賀県の最南端に位置し、西に県内最高峰の経ヶ岳を含む多良岳山系を頂点として東の有明海に向けて扇状に広がった自然が豊かな町で、キャッチコピーが、”月の引力が見える町”だそうです。と言うのも、有明海は、潮の干満の差が日本一で、最大、6メートルにもなるそうです。この汐の満ち引きによって、海沿いでは1日の中に寒暖の差が生じます。みかん山は海から近い位置にあり、そもそもの標高差による寒暖差に加え、この潮の干満の差による寒暖差がさらにみかんを美味しくしているのだそうです。

また、みかん山は、元活火山であったために、水はけが良く、水みかんの木にとっては、水を少しでも吸収し蓄えようと、少し過酷な条件になるのですが、その分、甘みが増すそうです。

そんな、類まれな立地条件により生まれたみかん。実際に、頂いて見ると、さっぱりとした酸味、それでいてしっかりと甘みのある、本当に「美味しい!」みかんでした。
生産者の方々も、太良みかんの認知度を上げるべく、新たな課題に取り組み、さらにパワーアップして、東京に戻って来てくれると約束してくれました。次回のイベントが楽しみです。

そして、引力が見える海に元活火山の山が組み合わさる独特の立地により、特色のある海の幸、山の幸に恵まれた太良町。土地の方によると、他にもまだまだ魅力が満載だそうです。今後いろいろ紹介していきたい!と思いました。

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