飛ばし屋・穴井詩がパー5“全制覇” 「ばっちり合った 」新ドライバーで葛城2勝目へ

<ヤマハレディースオープン葛城 2日目◇4日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6475ヤード・パー72>

6位からスタートした2023年大会覇者の穴井詩が、着実に順位を上げてきた。5バーディ・2ボギーの「69」をマークし、首位と2打差のトータル6アンダー・3位タイ。大会2勝目に向け、虎視眈々と狙いを定めている。

パー5を“完全制覇”した。前半3番で2オン2パットのバーディを奪取。さらに5番でもセカンドショットをグリーンカラーまで運び、寄せワンでスコアを伸ばした。後半も15番、18番でバーディを奪い、4つすべてのパー5でスコアを伸ばした。

一方で、「バタバタしていた」とショットへの不安も口にする。「アイアンが右に飛んでいるのが心配」と言い、特に抑えた球を打った時にその傾向が出るという。「体が浮いてしまっている」と原因は把握しており、「そこだけ練習したい」と修正を急いだ。

穴井の最大の武器といえば、やはりその飛距離。今季は平均254.85ヤードで現在4位。2019年には260.67ヤード、2022年には257.49ヤードで1位に輝くなど、毎年のようにランキング上位に位置する“飛ばしの常連”だ。

今年はルーキー・入谷響が唯一の260ヤード超えで飛距離部門のトップに立っており、若手選手からも刺激を受けている。今季から投入したテーラーメイドのロースピンモデル『Qi35 LS』については、「とてもいい」と好感触を得ている。さらに「ばっちり合わせていただけた」と、0.75インチのチップカットを施したフジクラのシャフト『24 VENTUS BLUE』も相性抜群。「あとは私の腕次第。アゲンストには強くなったと思います」と語るように、こだわり抜いたセッティングで誰よりも遠くのフェアウェイを捉えていく。

初日は雨の中のプレーとなったが、2日目は天候も回復。「硬さも速さも、そこまで変わらなかった」と、グリーン上でも冷静に対応した。

3日目は晴れ予報。さらなるコンディション変化が予想される中、「いつも通りの(スコアが伸びない)葛城の戦いになると思います。左右に外さず、センターに」。コースを知り尽くした2023年の“女王”が、2勝目を狙って“ムービングサタデー”に挑む。(文・齊藤啓介)

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